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残業代もう増えない 収入増は転職・副業・投資の3択 20代から考える出世戦略(48)

2018/12/11

■残業で稼ぐことはもうできなくなる

働き方改革のゴールは、企業側が人件費を減らすことではなく、「定時だけ働く正社員を増やす」ことです。企業としても残業代3~5人分で正社員を1人増やす、ということになると、支払う総人件費は増える可能性もあります。そうなったとき、仮に「収入を増やしたいのでもう少し残業をしたい」と企業側に相談したとしても、許可されることはないでしょう。

働き方改革が進むと、私たちに、残業をして稼ぐ、という選択肢は与えられなくなる、と考えたほうがいいわけです。

法律的にも、「時間外労働の上限規制」として原則として月45時間までしか残業ができなくなります。特別な事情がある場合でも、年間360時間が上限なので、普通に働いている限り、月々30時間までの残業になります。つまり1日あたりせいぜい1時間半まで、ということです。

一般的な残業時給は、月収30万円の人で2500円くらいです。つまり毎日定時後1.5時間残業していたら、月に7万5000円の追加収入が手に入ったわけです。もし9時~17時の会社で、毎日20時退社していた場合なら、3時間×約20日=60時間の残業です。それだけで15万円の残業代が手に入っていたわけですが、これからはそうはいかなくなります。

■自分の収入を残業なしであらためて考える

もし残業代がないとすれば、私たちの収入はいくらになるのでしょう。

統計的な平均(賃金構造基本統計調査 全産業合計)では、働く一人一人の残業は16時間ほどです。残業代にすれば4万円ほど。働き方改革がこのまま進むのであれば、この分の収入がまるまるなくなる、と理解したほうがよいわけです。

皆さんも、毎月の給与明細のうち、残業代が占める金額を確認してみてください。そしてその金額がすべてなくなる状況を想像してみましょう。

その金額で、月々の生活は可能でしょうか? 仮に現時点での生活は可能だとしても、5年後、あるいは10年後の見通しが立つでしょうか。そして、会社側はあなたの生活のために、給与を増やす仕組みを用意してくれているでしょうか?

残業代、という手軽に稼げる手段を私たちは失う可能性が高いのです。

だからこそ、生活をより良いものにするための手段を、探す必要性が高まります。それがまさに、キャリアを意識するということなのです。

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