検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

平日は駐在員、休日は学生 議論通じインド式思考学ぶ

インドでMBA(1)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

はじめまして、和泉沢剛と申します。2017年1月より、インドのハイデラバードにあるIndian School of Business(以下ISB、インド商科大学院)というビジネススクール(MBA)に通っています。本連載では日本ではまだまだ知名度も情報も限られているインドのMBAの実態について、実際に私が経験した内容に基づき日経カレッジカフェの読者の皆様にお伝えさせて頂けたらと考えております。

ISBにはMBAの学位が取得できるコースが下記の3種類あり、必修科目のカリキュラム自体はほとんど同じなのですが、履修期間と授業頻度、選択科目、クラスメイトの実務経験等がそれぞれ異なります。私の場合は純粋な学生というわけではなく、現在日本の企業の海外駐在員としてインドに来ておりますので、平日は仕事をする傍ら週末にキャンパスで授業を受講するというコースに通っております。(いわゆるExecutive MBAってやつです)

本コラムの第1回目では、自己紹介も兼ねてなぜ私がインドでビジネススクールに通いMBA取得を目指そうと考えたのかについてご紹介致します。

理由1: たまたまタイミングがとても良かった

MBAを目指す理由については、もう本当に人それぞれだと思います。そんな中で、「なぜインドでMBA?」については、正直に申し上げますと「たまたまタイミングがとても良かった」、私の場合はこれにつきます。

もともと社会人としてキャリアを積んでいく中でMBAというのは選択肢の一つとして漠然と考えてはいましたが、私が真剣にMBAを考え始めたきっかけはオフィスで隣に座っていた同僚がMITにMBA留学をすることを知ってからでした。ところがMBAに関する情報収集を本格的に始めた矢先、当時の上司から会議室に呼び出され「インドへ行ってもらいたい」と突然の海外駐在指令が・・・。それまで仕事では全くインドを担当していなかったどころかそもそも一度もインドという国に行ったことが無かったので、引き受けるかどうか丸一日悩みましたが、「まあ、こんな機会もなかなか無いか」と割り切って翌日にはインド行きの話を受けることを決断しました。インド駐在の話を引き受けることにしたため目指していたMBA留学に関してはその時点で半分諦めかけていたのですが、赴任する予定のハイデラバードという都市をなんとなくGoogleで検索していたある日、そのハイデラバードに世界でも有数のビジネススクールがあることを発見!-それが私とISBとの始めての出会いでした。

それからというものは毎日時間を忘れたようにISBについて調べ始めました。インドでは誰もが知るインドNo1の経営大学院であり、英Financial Times誌のMBA ランキング(*Financial Times Global MBA Rankings 2010)でも世界12位に入るほどの世界最高峰のビジネススクールであること。教授陣はMITやWharton、Kellogg、London Business Schoolとった欧米トップビジネススクールから招聘され、高い水準の教育プログラムを提供している一方、学費は欧米のビジネススクールと比較すると半額以下であること。そして、平日は仕事をしながらも週末に授業を受けることのできる新設のMBAプログラムの開講が2017年から予定されていること。しかも、偶然にも住む予定にしているアパートから学校までは徒歩でも通える距離にある!、ことがわかりました。

インドにいながら世界最高水準の教育を欧米トップビジネススクールの半分以下の費用でキャリアを中断せずに受けることができる――。「これしかない!」という直感で、わずか数日のうちにはもうISB でMBAを取得することを決意しすぐに受験に向けた準備を開始していました。

理由2: 論理的思考力を鍛えるにはインド人は最適なパートナー

2つ目の理由は、インドに限らず、そもそもなぜMBAに挑戦しようと考えていたかの背景に由来します。私がビジネススクールに通おうと考えていた理由はいくつかあるのですが、その1つとして、ケーススタディとディスカッションを繰り返し行うことで、自分の頭で考えて不確実な状況下でも決断を下せるようになるための訓練を行いたいと考えていたことが挙げられます。

これまでを振り返ると、私は仕事でもプライベートでも何かを決断するときはどちらかというと感性に任せて決める事がほとんどでした。上でも述べましたが、実際にISB受験を決める際も深く考えず直感で決断をして、すぐに受験準備へと行動を移していました。ただ、感性でモノゴトを捉えること自体が一概にダメなことだとは全く考えていないのですが、ことビジネスにおいては、例えば報告した資料について上司から質問を受けた時に「いえ、なんとなくです」とばかり答えていたら、「こいつ、バカなのか??」と思われてしまいます。自分の判断の軸となる感性は捨てずに大事にしつつも、幅広い知識を外部から吸収し蓄積していくことで直感による決断の精度を上げることに加え、一方で論理的思考力を鍛えることで決断に至るまでの背景とその合理性を説明できるスキルとしての思考法をMBAを通じて身に着けたいと考えていました。

また、知識だけなら本や講演等からでも学ぶことができますが、私の場合は、人との対話において自分の意見を相手に伝えていくプロセスの中で論理的に頭の中が整理されていくことをこれまで何度か経験しておりました。MBAは一般的に講義よりもディスカッションに重点を置いているところが多いと思うのですが、ことディスカッションや交渉ごとにおいて「WHY?」を連発してくるインド人は最強にタフな相手という勝手なイメージを持っていたので、実践のビジネスを模しながら論理的な思考力を鍛える訓練を行う上では、もしかしたらインドのビジネススクールはちょうど良い環境なのではないだろうかと、考えていたのもインドでMBAに挑戦する決断の後押しとなりました。

理由3:世界で活躍するインド人に興味があった

もう一つの理由が、これからのグローバルビジネスの中心となる潜在力を秘めたインド人への純粋な興味でした。昨今インドから多くのグローバルリーダーが輩出されていることについてはご存知の方も多いと思いますが、今や世界中で錚々たるグローバル企業や組織のトップにインド人が君臨し活躍しています。GoogleのCEOであるSundar Pichai氏やMicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏など挙げたらきりがありません。もちろんインドという巨大なマーケット自体にも興味はありましたが、私の場合はどちらかというとインド人自体にとても興味があり、ISBに通うような将来のインド人経営者の卵たちは今何を考えどう行動しているのかについて知りたいと考えていました。

また、ビジネススクールには会社員だけでなく、起業家、医者や弁護士、政府や軍やNGOから来ている人まで本当に様々なバックグラウンドを持った学生たちが集まり、ISBも例外ではありません。せっかくインドに数年住むのであれば仕事で自分が所属している狭いコミュニティの領域だけではなく、様々な分野におけるインド人との広いネットワークを築きたいと考えていたのもISBに通う事を決めた大きな理由の一つです。

以上、今回は私がインドでMBAに挑戦しようと考えた背景についてご紹介させて頂きました。

次回はISBという学校についてもう少し詳細にご紹介させて頂きたいと思います。

和泉沢剛(いずみさわ ごう) 東京都出身。立命館アジア太平洋大学卒業後、日本の大手総合電機メーカーに就職し、海外事業拠点設立/海外M&A/新規事業立上げ/戦略的事業ブランディング等のプロジェクトに幅広く従事。現在は戦略部門の責任者としてインドに駐在する傍ら、週末はインドのビジネススクールに通いMBA取得を目指す。趣味は海外旅行で、これまで世界30か国以上約100都市を訪問。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_