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好きに理由なし 世代超え共感、大石静さんが描く恋心 ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』のプロデューサーに聞くヒットの理由

2018/12/12

若年性アルツハイマーに侵された将来有望な女医と元小説家のピュアな恋愛を描いた「大恋愛~僕を忘れる君と」。演じる戸田恵梨香さん(右)とムロツヨシさん
Paravi

恋愛ドラマは視聴率が取れない――。製作の現場に広がる言葉を裏切るように、脚本家の大石静氏が手掛ける『大恋愛~僕を忘れる君と』が好評だ。若年性アルツハイマーをテーマにしたラブストーリーながら、メイン視聴者層である10~20代の女性だけでなく、親世代をも巻き込んで幅広く支持されている。

人気を得ている理由とは。TBSテレビの貴島誠一郎氏を進行役に迎え、同ドラマのプロデューサー、宮崎真佐子氏と佐藤敦司氏に話を聞いた。

貴島:ドラマ『大恋愛』ですが、視聴率も非常に良く、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも常に再生回数が上位にランクインしていると聞いています。

宮崎:ラブストーリーがあまり視聴率をとれない時代と言われている今、作り手として本当にうれしいことだと思っています。直球のラブストーリーでタイトルもド直球にしたので。

佐藤:最近はオリジナルドラマが少なくて、原作もののドラマを手掛けることが多かったのですが、オリジナルドラマとして評価をされているのが伝わってきてうれしいです。脚本家の大石静さんが書かれる世界観が本当に素晴らしくて、僕らスタッフも渡された台本を読む度に「早く続きが読みたい!」と、一視聴者のような感覚になれるのが、これまでに経験がなかったことなので、非常に新鮮に感じています。

貴島:原作ものは「最後はこうなるんでしょ?」と思いながら視聴者も見ていたりしますが、オリジナルドラマの結末は脚本家、プロデューサー、監督の頭の中ですからね。撮影中に、俳優さんから「ラストはどうなるんですか?」なんて聞かれたりしますか?

脚本家の大石静さん

宮崎:台本が完成するのがすごく早くて、結構先までキャストの皆さんにはお渡ししています。皆さん気持ちを整える時間が持てていることや、大石さんが読み手の想像に任せてくれる部分が多いので、現場で役者とスタッフが一緒に話し合いながら作ることができる「余白」が多いんですね。「このシーンとこのシーンの間には多分こういう事があって、今こういう気持ちで会話している設定だよね」っていうキャラクターの心情などを、毎回確認しながら撮っています。

貴島:大石さんとは、20年以上の知り合いになりますが、あんなに熱量のある恋愛ストーリーを次々と生み出すバイタリティーはすごいことだなって思うんですよ。

宮崎:そうですね。先日、大石さんとお話をした時に「最近、同世代の人よりもアナタぐらいの若い子としゃべった方が、話が合ったりするの。私のイメージしたいものを分かってくれるのよね」とおっしゃっていたんです。「大石さんが今の時代にちゃんと受け入れられるラブストーリーを書ける感性はこういうところにあるのかな」と思いました。

貴島:以前大石さんに「そろそろ年齢なりのお話を書きませんか?」と言ったことがあります。「私は最後まで恋愛ドラマを書きたい。いろんなドラマを書くにしても、やっぱり恋愛ドラマを書いていきたい」と言われたことを思い出しました。打ち合わせでは、さぞかし赤裸々な恋愛話が飛び交っていることと思いますが、どうなんでしょう?

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