クレカサイズ 世界最薄・最軽量ケータイの使い勝手は
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、NTTドコモ「カードケータイ KY-01L」。まさにクレジットカードサイズの超小型端末だ。
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●実質負担額/1万368円(税込み)
●サイズ・重さ/幅55×高さ91×厚さ5.3mm・約47g
●ディスプレー/約2.8型電子ペーパー(480×600ドット)
●連続待ち受け時間/約100時間
●連続通話可能時間/約110分
●通信最大速度/受信時100Mbps
●発売日/2018年11月22日
久々に「世界最薄・最軽量」のうたい文句が戻ってきた。NTTドコモから2018年11月に発売された「カードケータイ KY-01L」は、その名の通り、クレジットカードサイズの超小型端末。厚さは5.3mmと薄く、重さは一般的なスマホの3分の1にも満たない約47グラムだ。手に取ると、重さを感じないほど軽い。
NTTドコモの吉澤和弘社長は、「スマホの大型化が進むなか、シンプルで通話に特化した端末が欲しいという声が聞こえるようになった」と話す。そこで、スマホとは真逆のコンセプトで開発されたのがこのカードケータイだ。
通話のための端末と割り切り、カメラは非搭載で、Eメールにも非対応(SMSのみ対応)。小さいバッテリーでも長い待ち受け時間を確保できるよう、ディスプレーには省電力性に優れるモノクロの電子ペーパーを採用した。
データ通信(LTE)は可能で、ウェブブラウザーも入ってはいるものの、ドットが粗く、表示の書き換えにやや時間がかかるという電子ペーパーの特性上、画像の閲覧には不向き。テザリングが数時間できるので、電話兼モバイルWi-Fiルーターとして使うのが現実的だ。
VoLTE通話に対応し、音声はクリア。スマホとの2台持ちにピッタリだが、あまりに小さく軽いため、服のどのポケットに入れたのか分からなくなることがあった。ストラップホールがあるので、紛失防止のために活用したい。
NTTドコモからは、スマホと同じ番号での受発信が可能な「ワンナンバーフォン」も発売された。一方、カードケータイにはスマホとの連係機能はなく、別々の電話番号が必要。基本料金も2回線分かかるのがネックだ。
[日経トレンディ2019年1月号の記事を再構成]
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