大掃除で住まいの状態確認 必ず基礎など4点チェック不動産コンサルタント 田中歩

早いもので2018年も暮れてきました。そろそろ年末の大掃除の計画を立てる人もいるのではないでしょうか。大掃除では、普段は手を入れない部分も含めて1年の汚れを落とすことになりますが、まさに大掃除こそ住まいの状態を確認できる絶好の機会です。今回は木造住宅について、自分でもで最低限のチェックができる4つの項目を紹介しましょう。

その1:基礎のひび、0.5ミリ以上は要注意

コンクリートでつくられた基礎は建物全体を支えるとても重要な部分です。見るべきポイントは、コンクリート部分にひび割れがないかどうかです。建物をぐるりと回り、もしひび割れが見つかったら、その幅を計りましょう。0.5ミリメートル以上の幅がある場合は要注意です。

基礎のひび割れ(さくら事務所提供、以下同)

基礎のコンクリートの中には鉄筋が入っています。鉄筋が酸素(空気)や雨水などによってさびないよう、アルカリ性のコンクリートが守っている状態なのです。しかし、こうした規模のひび割れがあると、そこから入り込んだ空気や雨水が鉄筋をさびさせてしまい、さびによって膨張したコンクリートが大きく破損してしまう恐れがあるのです。

なお、ひび割れの幅が0.1ミリメートル未満であれば、コンクリートの乾燥による収縮で発生する「ヘアクラック」(髪の毛程度のひび)と呼ばれるものが多く、あまり心配はいりません。

ひび割れの幅を計るには「クラックスケール」という器具を使います。ホームセンターなどで数百円で販売しています。ほかにも、0.5ミリメートルの太さのシャープペンシルの芯で計る方法もあります。

その2:シーリング材は劣化していないか

モルタルが塗られた外壁については、建物の周りを歩きながらひび割れの有無を確認します。ヘアクラックならあまり心配はいりませんが、0.3ミリメートル以上の幅がある場合には雨水が入りやすくなるので注意が必要です。

シーリング材のひび割れ

サイディング(金属系や窯業系の板)を貼り付けた外壁はひび割れとともに、サイディングとサイディングの隙間にシーリング材(建物の防水性や気密性を保持するために継ぎ目や隙間に用いる材料)が劣化し、ひび割れが発生していないかをチェックします。

シーリング材は数年から10年ほど経過すると硬化してひび割れが発生しやすくなり、そこから雨水が浸入して雨漏りの原因となることがあります。