2018/12/7

美味しいお金の話

こうしてみてみると、ポケットチェンジの換金レートは有利でないことがわかります。一方で、現地をよく知る人からは「ウィーチャットペイで支払うと10元のところ、現金だと15元を請求されることもある」といった話も聞きました。すべての店舗がそうではないようですが、もし現金だと割高に請求するお店に当たってしまう可能性があるなら、ウィーチャットペイを準備しておいた方が有利な場合もありそうです。なお、深圳ではウィーチャットペイが小さな屋台でも使えるほど浸透しているものの、VISAやマスターカードなどのクレジットカードは使えないことも多いそうです。

日本のキャッシュレス化は遅れていると言われがちですが、むしろ、あらゆる決済手段を選ぶことができるが故に、ユーザが分散しているということなのかもしれないと、深圳の事例をみて感じました。

クレカ、プリペイド、デビットなど選択肢が充実

アリペイを使っている中国人は「決済すると病院の支払いに使えるクーポンがもらえる」と話していた

深圳では使えないことも多いと聞いたクレジットカードですが、一般的には海外において最有力の決済手段となります。換金レートはカード会社が決めていて、それに1.63%などの手数料が別途かかりますが、それでもこの水準は現金を外貨に換金するレートより通常有利です。旅行中に外貨を使い切れず、円に戻すときにも手数料を支払うことになるため現金は非効率。「基本的には支払いはクレジットカード中心に、現金は最低限度で」というのが海外旅行でのオーソドックスなスタイルといえます。

最近は、VISAやJCBなど国際ブランドのデビットカードやプリペイドカードも普及しています。これらのカードであれば、利用時にすぐに銀行口座や、カードの残高から引き落としがかかるため、適用されたレートも確認でき安心です。手数料体系についてはばらつきがあり、3%程度の手数料がかかるものもあります。デビットカードを使ってATMで現金で外貨を引き出す場合には、別途手数料がかかることがあるので注意しましょう。

深圳に行く前に立ち寄った香港でも、香港ドルでいくつかの決済を試しました。

JCBのプリペイドカードであるLINE Pay カードを使ったときに適用されたレートは手数料が3.9%相当。成田空港で現金を換金した際の手数料は16%相当、クレジットカードのマスターカードで決済した際の手数料は1.66%相当でした(マスターカードの手数料は通常1.62%ですが、ネット上で確認できる当日か一番近い営業日の高値から差し引いて計算しているため多少ずれます)。

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