ライフコラム

ヒットを狙え

初代プレステがミニで復活 小さく快適、往時に感慨

日経トレンディネット

2018/12/22

左が「プレイステーション クラシック」、右がオリジナルの「プレイステーション」。本体だけでなく、外箱のデザインも当時のイメージを生かしている。数量限定、希望小売価格は9980円(税別)
日経トレンディネット

2018年12月3日に発売された「プレイステーション クラシック」。手のひらサイズのきょう体に、往年の名作ソフトを20タイトル内蔵する。それでいて価格は9980円とお買い得だ。小さいプレイステーションの楽しさは一体どんなものか? 長年ゲーム分野で執筆してきた稲垣宗彦がリポートする。

16年に任天堂が発売した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を皮切りに、過去の家庭用ゲーム機をコンパクトに再現し、往年の名作タイトルを内蔵した復刻商品がヒットしている。そんな中、満を持して発売されたのが、初代「プレイステーション」を小型化した「プレイステーション クラシック(PlayStation Classic)」だ。実際に遊べるメディア向け体験会が開催されたので、参加してきた。

体験会の会場展示。写真上部の4Kテレビには「プレイステーション クラシック」、写真中央のブラウン管テレビ(!)にはオリジナルの「プレイステーション」が接続され、『XI [sai]』の画面を比較できるようになっていた

■「プレイステーション」は何がすごかったのか?

プレイステーション クラシックのオリジナルとなるプレイステーションの発売は1994年12月3日と、既に四半世紀近くも前の話。

当時3万9800円という価格でソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE、現ソニー・インタラクティブエンタテインメント、SIE)が発売したプレイステーションは、据え置き型の家庭用ゲーム機ながらCPUにワークステーションなどで使われていたRISCチップをカスタマイズして搭載。ポリゴンを使った3Dグラフィックの描写に特化したその設計は、当時としては非常に革新的だった。

スタッフの女性にプレイステーション クラシックを持っていただいた。サイズ感がより分かりやすいのではないだろうか。しかしこの懐かしの古いPSロゴが入ったトレーナー、欲しいな

また、それまでの家庭用ゲーム機のソフトウエアは半導体のチップを内蔵したカセットが主流だったが、プレイステーションはCD-ROMを採用。カセットに比べて素早く安価な量産を実現すると同時に、独自の流通経路を築く流通改革も敢行した。その結果、それまで「スーパーファミコン」の任天堂と、「メガドライブ」のセガ、「PCエンジン」シリーズで奮闘するNECホームエレクトロニクスの3社がしのぎを削っていた家庭用ゲーム機市場に激震を引き起こした。

ソフト面ではSCEが自社ブランドでタイトルをリリースするだけでなく、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)やコナミ、フロム・ソフトウェアといったサードパーティーが当初から参入。中でも、ゲームセンターで人気を博していたレースゲーム『リッジレーサー』が本体発売と同時に出るゲームソフト(ローンチタイトル)として名を連ねていたインパクトは大きかった。サードパーティーの参入はその後も順調に続き、カプコンの『バイオハザード』、スクウェア(現スクウェア・エニックス)の『ファイナルファンタジーVII』といったメガヒットタイトルにも恵まれたことで、ゲーム市場の勢力図を約2年で完全に書き換えてしまったのだ。

00年にはDVDドライブを搭載した「プレイステーション2」(PS2)、06年にはBlu-rayドライブを搭載した「プレイステーション3」(PS3)と後継機を発売し、ヒットを記録。据え置き型ゲーム機として安定かつ強固な地位を築いてその後のゲーム業界をけん引し、世界中で人気を博している現行機種「プレイステーション4」(PS4)へと続くのである。

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