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デジタル遺品のトラブル防ぐ パスワードなど記録を アナログな手法が有効

2018/12/9

エンディングノートに書いて伝えるのも有効だ

筧家のダイニングテーブルでは夕食を終えた良男がパソコンを使っています。「年賀状を出すのに住所録を整理するって言ってたけど、何にやにやしているの?」。幸子と満がのぞき込むと、画面には旅行や運動会など家族のイベント写真がズラリと並んでいます。

筧幸子(かけい・さちこ、48=上) 筧良男(かけい・よしお、52=中) 筧満(かけい・みつる、15) 

筧満 うわぁ、懐かしい! 夏休みにみんなで海に行ったときの写真だ。パパの太鼓腹の水着姿やママの寝起きの画像もある。お姉ちゃんの成人式の晴れ着の写真はなんだか苦しそう。

筧良男 写真だけじゃなくて動画もあるぞ。ほかにも住所録とか、以前書いていた日記や小遣い帳とか。いろいろな思い出やデータが入っているんだ。

筧幸子 パパ、「デジタル遺品」って知ってる? 元気なうちから終末期や死後について考える終活の中で、ここ数年注目を集めているテーマなの。

良男 縁起でもないな……。

幸子 パソコンやスマートフォン(スマホ)といったデジタル機器の中にあるデータなどのことで、持ち主が亡くなればこれらも遺品になるの。写真や文書、数表などオフラインのものもあれば、インターネット銀行やネットショッピング、SNS(交流サイト)などオンラインサービスのアカウントもあるわ。データを引き継ぐ手段を講じておかないと、残された家族が困ることがある。デジタル遺品は持ち主以外からは見えにくく入り口のロックも強固なので、家族でも気付かなかったり手出しできなかったりするの。

 IDやパスワードは、使っている本人以外は知らないケースが多いからね。

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