働き方・学び方

著者に聞く 仕事の風景

東大卒マジシャンが指南 マジックを仕事に生かすタネ 「世界が認めた東大卒マジシャンが教える 不可能を可能にする超仕事術」 入江田翔太氏

2018/12/5

ただ、主催者の演者への評価には別のポイントもある。ショーの内容がイベント趣旨に沿っているか、重要なゲストがきちんともてなされているかといった視点だ。入江田氏は「期待されている役割を事前に把握し、期待以上の満足感を与えるように心がけている」とプロの心がけを明かす。

ある外資系企業のパーティーでは、ハンカチからハトを出す代わりに、ワインボトルを出現させた。クライアントの企業が企画したオリジナルのワインだったから、お祝いムードが盛り上がったという。結婚式の場合は、新郎・新婦に参加してもらうような演出を取り入れる。感動を呼ぶオーダーメードのもてなしには、事前の取材が欠かせないという。

■独りよがりはダメ、決め手は熱量

入江田氏は「マジックのショーは演者と観客、みんなでつくるコラボ(レーション)プロジェクトだ。みんなを巻き込んで進める方が『観客に楽しんでもらう』というゴールに近づきやすい」と話す。

腕が上がってくると「すごいマジックを見せてやろう」という意識が強まり、独りよがりになりがちだという。そうなると、いくらテクニックがすごくても観客を乗せるのが難しくなる。観客側が「お客さん扱い」に心理的な距離を感じてしまうからだ。

入江田氏は「プロで活躍する人ほど、技量より熱量を感じる。きちんとネタを磨き上げるのは当たり前だが、その先で人間的な表現力やコミュニケーション能力が試される」とみる。ビジネスの場面では、大きな仕事になればなるほど、周囲をみんな巻き込んで前進する「熱」を持つ人が必要。その意味でもマジシャンに学ぶことは多そうだ。

入江田翔太
中学生時代からマジックに親しみ、東京大学建築学科卒業後、プロのマジシャンに。ストーリー性の高いマジックを得意とする。マジックの世界3大大会の一つといわれるS.A.M.大会のテーブルマジック部門で2009年に優勝。著書に「かんたんなのに超ウケる! 東大式トランプマジック」(高橋書店)。MEBUKU代表。鹿児島県出身。

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