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World Food Watch

コスパで輸入量1位 チリワインは現地より安かった

2018/12/5

チリの乾燥した気候、日照時間の長さなどがワイン用ブドウ栽培に適している

最新の財務省貿易統計によればワイン輸入量のトップはチリ産だそうである(2017年)。2015年に長年首位であったフランスをわずかながら抜き、現在では実に輸入ワインの約3分の1を占める。スーパーでもコンビニでも買える、すっかりおなじみの存在だ。

この11月、私はチリの首都・サンティアゴを旅し、ワイナリーやワインの小売りの現場を見てきた。「安くてウマい」と言われるチリワインだが、その逆の潮流で「アイコン」と呼ばれるプレミアムワインがあることも知った。しかしその結果、一周まわってやはりチリは「安ウマが最強!」と感じた現地リポートをお届けしたいと思う。

サンティアゴに到着した初日、私はまずワインテイスティングの会に参加した。ワイナリーを訪問するとそこで生産しているワインしか飲めないが、ソムリエ主催のワイン会なら複数のワイナリーのものが味わえる。どのワイナリーに見学に行くか、どのワインをお土産に買うかを決めるのに都合がいい。

その会ではチリワインの概要についての説明もあった。ここで詳しく説明はしないが、ざっくり言えばこうだ。乾燥した気候や日照時間の長さ、アンデス山脈から来るミネラル分豊富な水、昼夜の寒暖差などチリはブドウ栽培に適している。加えて19世紀の後半、害虫・フィロキセラによりヨーロッパの産地が壊滅状態となり、職を失ったフランス醸造家たちがチリに流入したという歴史がこの国の醸造技術の高さを支えているとのことだった。

ソムリエ主催のワイン会

実はこの会に参加した一番の収穫はほかのワインラバーたちからの情報だった。イギリスや米国などから来た参加者が、お薦めワイナリーや市内でもっとも充実したワイン専門店、バーなどを教えてくれた。中でもブラジルから来たという男性からのこの一言で、私は一瞬にして色めきたった。

「明日は『ブラックフライデー』だよ! 僕は午前中からワインを買いに行くよ!」

ブラックフライデーとは米国などで11月第4木曜日の感謝祭の翌日から始まるクリスマス商戦のスタートの日。くしくも私がサンティアゴに到着した日は感謝祭の日で、翌日から激安セールが始まるというのだ。

旅の楽しみの1つはその国の名産品を現地価格で手に入れること。チリワインにも高級路線があり、それがセールでさらに安く手に入るかもしれない。

調べてみると、チリの超プレミアムワインは、世界屈指の名酒「オーパスワン」が深くかかわっていることが分かった。オーパスワンはボルドーの5大シャトーの1つ「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」のオーナーと、カリフォルニアワインの父ロバート・モンダヴィの両国を代表するワイナリーのジョイントベンチャーで生まれた。

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