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年末年始に仲間と盛り上がれ テーブルゲーム10選

NIKKEIプラス1

2018/12/2

家族や友達同士で集う機会が増える季節。
食事の後は、駆け引きを楽しむテーブルゲームで遊ぼう。
みんなでワイワイ楽しめるおすすめのゲームを、14人の専門家が選んだ。

■震災後人気に SNS普及も影響

テーブルゲームは、テーブルを囲み遊ぶゲームの通称。コンピューターゲームとの対比でアナログゲームとも呼ばれる。2011年の東日本大震災の後、節電中でも室内で遊べるなどの理由で人気に。その後もSNS(交流サイト)を通じて仲間を集め、動画でルール解説やプレー風景を見るなどデジタルツールの浸透により、裾野が広がっている。

こうしたゲームは国境を越えて楽しまれている。ドイツで10月開催した見本市「エッセンシュピール」には世界中から愛好家が集結。日本の「ゲームマーケット」は年3回開かれ、11月24、25日は過去最多2万2000人が集まった。今回は主にカードを使う「カード」と、盤やコマなどを使う「ボード」に分けた。日本発の人気ゲームも対象に含めて調査したが、上位にはルールが簡単で、広く親しまれる海外ゲームが並んだ。選ばれたゲームは日本語に対応。販売元の価格は目安になるが、在庫状況により変動することがある。専門店の店頭のほか、販売元やアマゾン、楽天市場などの通販サイトで購入できる。

ボードゲーム1位 ブロックス 650ポイント
自陣を守るか 相手陣に切り込むか

赤や青、緑、黄色の正方形を組み合わせた形のピースを使う、フランス発の陣取りゲーム。「カラフルなピースや分かりやすいルール、先の先を読む奥深さ」(小野卓也さん)が支持され、2000年の登場以来、世界中で人気のゲームとして知られる。

20×20のマスの四隅に、自分の色のピースを置いてスタート。辺ではなく、角だけが接するように交互につなげていくだけ。誰も置けなくなり、残ったピースのマス目の合計が少ない人が勝ちだ。「置き方に制約があるのがポイント。相手陣に切り込むか、自陣を守るか考えさせる」(渡辺友輝さん)。理解しやすい単純なルールで、幅広い年齢層が参加できる。

より難易度の高い三角形をつなげた形のピースを使う「トライゴン」や、7月には2人専用の「デュオ」も登場した。

(1)3024円(2)2~4人(3)20~30分(4)マテル・インターナショナル

ボードゲーム2位 テレストレーション 640ポイント
絵・言葉・絵…新感覚の伝言ゲーム

絵と言葉で交互に伝えていく米国生まれの伝言ゲーム。「お題とだんだんずれていくところが笑いを呼ぶ」(山崎隆幸さん)

カードとサイコロで決めたそれぞれのお題のイラストを、1分間でスケッチブックに描く。その絵を隣の人に渡し、受け取った人は何が描かれているか、連想して次のページに言葉で書き、隣の人に渡す。

絵、言葉、絵……と繰り返し、一周して手元に戻ったら答え合わせの時間。「最後の正解発表まで盛り上がるパーティーゲーム」(ふうかさん)だ。絵が得意でない方が盛り上がるという声も。

(1)4860円(2)4~8人(3)30分(4)テンデイズゲームズ

ボードゲーム3位 クアルト 540ポイント
勝敗のカギ握るコマの選択

16個の木製のコマを使い、4×4マスの盤上に交互に並べていく4目並べ。コマは色や形、高さ、穴の有無がそれぞれ異なり、同じ列に同じタイプをそろえれば勝ち。置く場所は選べるが、置くコマは対戦相手が選ぶというルール。「負けるときは自分が選び、相手に渡したコマのせい。ショックは大きい」(蔵田芳国さん)

せっかく同じタイプのコマが一列にそろっても「クアルト」と声を上げなければ、勝ちと決まらない。気付かないで相手の順番になり、指摘されたら負けてしまう。最後まで気が抜けないフランス発のゲームだ。小ぶりなサイズで価格が手ごろな「ミニ」も。

(1)6480円(2)2人(3)15分(4)キャストジャパン

ボードゲーム4位 ガイスター 500ポイント
正体不明のオバケを探る

青の「よいオバケ」、赤の「悪いオバケ」をそれぞれが持ち、コマを取り合う対戦型のチェス風ゲーム。自分のオバケがいるマスには移動できず、相手のオバケがいるマスに移動して、相手のオバケを取る。前後左右に動けるが、斜めには動けない。

相手のよいオバケを全て取るか、自分の悪いオバケを全部取らせるか、などで決着。コマの正体が見えないのがカギ。「見た目はかわいいけれどヒリヒリする心理戦。相手の性格を知っているとさらに楽しい」(あだちちひろさん)。

(1)2800円(2)2人(3)10~20分(4)メビウスゲームズ

ボードゲーム5位 ブラフ 320ポイント
全身観察 はったり勝負

各プレーヤーが一斉にカップにサイコロ5個を入れて振り、どの目が何個出ているかを推測し合う。確率を計算するというより、駆け引きやだまし合いを楽しむ推理ゲーム。順に出目を「3の数字が7個以上ある」などと宣言するが、各人の表情やしぐさ、言葉からはったり(ブラフ)を見抜く。

はったりと思ったら「チャレンジ」を宣言し全員の出目を確認する。賭けに負けたらサイコロを失い、全部なくしたら脱落。「他人の感性との勝負。やや大人向け」(高橋浩徳さん)。

(1)4536円(2)2~6人(3)30分(4)アークライト

◇  ◇  ◇

カードゲーム1位 ナンジャモンジャ 540ポイント
謎の生物…君の名は

記憶力と反射神経が問われるロシア生まれの人気ゲーム。カードの山から順に1枚引き、描かれた謎の生き物「ナンジャモンジャ」族に自由に名前を付けて呼び、中央に積んでいく。

同じ絵柄が出たとき真っ先にその名を叫んだ人が、積まれたカードを全てもらえる。山がなくなるまで続け、集めた枚数を競う。「ネーミングのセンスが問われ、大喜利感覚で盛り上がる」(白坂翔さん)。終盤に向かうにつれて「キャラクターが増えて混乱。笑いが絶えない」(米田浩延さん)。子どもから大人まで幅広く遊べる。

「シロ」と「ミドリ」の2パターンがあり、合わせれば12人まで遊ぶこともできる。

(1)1400円(2)2~6人(3)15分(4)すごろくや

カードゲーム2位 ハゲタカのえじき 510ポイント
シンプルゆえにドラマ生む

プレーヤーは1~15の数字のカードを手札として持つ。プラス10からマイナス5までの点数とハゲタカの絵が描かれた得点カードを裏返し、中央に積む山札にしてスタート。この得点カードを1枚めくり、点数が分かったところで各人が手札から1枚出し、数の大小でカードを獲得する人を決める。

得点カードがプラスの場合は最も大きな数を出した人に。同数を出した人がいれば無効で、次に大きな数を出した人に取られる。マイナスは最も小さい数の人に。「不思議と同じ数字を出し、ドラマチックな展開になる」(一階良知さん)。

「近代カードゲームの古典といっていい名作」(草場純さん)という声も。将棋を好んだという作者の故アレックス・ランドルフ氏はボードの4位「ガイスター」も考案した。

(1)1500円(2)2~6人(3)15分(4)メビウスゲームズ

カードゲーム3位 キャプテン・リノ 400ポイント
ぐらぐらドキドキ 高み目指せ

手札の屋根カードと山札の壁カードを積み重ね、高層マンションをつくるドイツ発のバランスゲーム。手札の屋根カードをすべて置ければ勝ち、途中で建物を崩したら負け。屋根カードには順番が逆回りになる方向転換や1回休み、動物界のヒーローキャラクター「キャプテン・リノ」のコマを置くなどの指示も出てきて、ビルはさらに不安定に。

「ぐらぐら揺れるカードのタワーにドキドキ。大人も子どもも絶対に楽しい」(小倉健太郎さん)。1メートル以上になるが、大判でうまく積み上げると3メートル以上になる「巨大版」も登場。

(1)1728円(2)2~5人(3)5~15分(4)すごろくや

カードゲーム4位 ドブル 380ポイント
反射神経をフル稼働

ピエロやハートなど50種以上のマークのうち、8つが描かれたカードで絵合わせする。他と1つだけ共通マークを探すルールで5つの遊び方がある。

「井戸掘り」は各人にカードを配った後、最後の1枚を中央に置く。裏向きに積んだ手札の一番上を、全員でそれぞれ表向きにし、中央のカードと同じ絵を宣言して重ねていく。手札を無くした人が勝ち。「同じ絵柄を見つけたときの高揚感が最高。大人から子どもまで遊べる」(千代達也さん)。反射神経が試されるフランス発のヒット作。

(1)1944円(2)2~8人(3)15分(4)ホビージャパン

カードゲーム5位 インカの黄金 370ポイント
冒険心くすぐるチキンレース

遺跡に眠る宝を求めて冒険に行き、踏みとどまるか、一足先にテントに帰るか。駆け引きが楽しいゲーム。探検カードを引き、宝が出れば遺跡に残るプレーヤーでいったん山分けするが、安心できるのはキャンプに戻ってから。途中、毒蛇や落石などの障害に遭い無事に戻れなければ、宝は全て失ってしまう。

宝などを得点化し、勝敗を決める。「安全に帰るか、もっと取りに行くか。どこまで踏ん張るか、ドキドキのチキンレース(度胸試し)」(中野将之さん)。

(1)3024円(2)3~8人(3)20~40分(4)アークライト

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を集計した点数。(1)販売元の税込み価格(2)遊べる人数(3)1回のおおよそのプレー時間(4)国内での販売元。写真は吉川秀樹撮影、モデルはホシナミ。

調査の方法 日本語で遊べるテーブルゲームを対象に、主にカードを使って遊ぶカードゲームと、コマや盤などを使って遊ぶボードゲームに分けて、すごろくや(東京・杉並)オーナーの丸田康司さんやメビウスゲームズ(東京・文京)店主の能勢良太さんらの協力を得てリストアップ。カード21品、ボード20品の中からゲームに詳しい14人に「初心者でもルールが分かりやすい」「場が盛り上がる」という観点でおすすめ順に最多で10個まで挙げてもらい、結果を編集部で集計した。

今週の専門家 ▽あだちちひろ(アナログゲームマスター)▽一階良知(世界のボードゲームを広める会ゆうもあ理事長)▽小倉健太郎(博品館TOY PARK銀座本店)▽小野卓也(ボードゲームジャーナリスト)▽草場純(ゲーム研究家)▽蔵田芳国(書泉グランデ)▽米田浩延(アマゾンジャパンおもちゃ&ホビー事業部長)▽白坂翔(「ジェリージェリーカフェ」オーナー)▽高橋浩徳(大阪商業大学アミューズメント産業研究所研究員)▽千代達也(「ゲームバーグリュック」マスター)▽中野将之(「ゲームストア・バネスト」店長)▽ふうか(ボードゲームブロガー)▽山崎隆幸(「キウイゲームズ」代表)▽渡辺友輝(東急ハンズ渋谷店)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年12月1日付]

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