●IPOを目指す企業

新規株式公開(IPO)も増加しています。IPOに向けての準備から、IPO後の運営までを担う「CFO(最高財務責任者)」「IPO準備室長」「経理・財務部長」「コンプライアンス」などのポジションは、昨年に続きニーズが堅調でした。

ここでも目立つのが「AI」や、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」などをキーワードとする企業。これらの活用法を見いだしたBtoB企業が、投資を獲得している傾向が見られます。

今、ニーズが高いポジション、スペシャリストは

では、特にどんなポジション、職種の方にニーズが高まったのかを紹介します。

●戦略が描け実行もできるCOOや事業部長

戦略を描き、それを実践できるCOOが求められている。写真はイメージ=PIXTA

少し前まで、CEO(最高経営責任者)がCOO(最高執行責任者)や事業部門長の役割を兼ねるかたちで、現場に出て陣頭指揮を執っていました。しかし、最近少し変わってきています。成功している企業のパターンを見ると、CEOは「次の未来をつくる」というミッションにもとづき、戦略策定や全体の統括に集中している。あるいは、自ら採用活動にパワーをかけていたりします。

そこで、「CEOと同じレベルの熱量と視点をもって現場を指揮してくれるCOOを至急採用したい」というニーズが非常に増えているのです。

求められる人材像は、「戦略も描けるが、自ら実践できる人」。そういうタイプのCOO、あるいは営業部長、マーケティング部長、事業企画部長といった方々がオファーゲッターとなっています。

●新たな手法を導入するマーケティング、事業開発

マーケティングの手法が大きく変わりつつあります。テレビCMや雑誌広告を出せば売れる時代は終わり、SNS(交流サイト)や動画サイトを活用するなど時代に即したマーケティング手法が求められています。

また、テクノロジーの進化に伴い、マーケティングオートメーション(MA)ツールも出てきています。自社の商品特性、ターゲットに応じて、適切な手法やツールを取り入れ、より効果を高められる人材に期待が寄せられています。

次のページ
求められる「掛け算」のキャリア
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら