マネーコラム

タスヴェリ

1年で8割下落 ビットコインバブル崩壊の現場を歩く

2018/12/1

ビットコインの価格はピーク時から約8割下落し、個人投資家から「売るに売れない」との声が聞かれた

仮想通貨ビットコインの価格がピークをつけてから、ちょうど1年。ピーク時に2万ドルに迫った価格は、2018年11月に一時4000ドルを割り込んだ。下落率は8割に及び、個人の投機マネーを呼び込んだ熱気はすっかり失われた。ビットコインバブル崩壊の現場をヴェリタス記者が取材した。

■値下がりで売るに売れず、塩漬けに

マネーフォワード(3994)が11月中旬に開いた「お金のEXPO2018」。仮想通貨を保有する個人投資家からは、「値下がりで売るに売れず、塩漬けにしている」との声が相次いだ。

ビットコインとリップルに投資する男性は、含み損が出ているが「ブロックチェーンの技術に興味があるので、勉強と思い持ち続けている」と話す。

リップルに投資する別の男性は、特定の発行主体がなく国家などに縛られないとの仮想通貨の特性から、「金のような資産になる可能性はあると思う」と語る。ビットコインを値下がり局面で少額買った男性は「当たればラッキー。かつてのように値上がりしてくれれば」と期待していた。

■ビットコインでの決済、ピークの半分以下

決済手段としての仮想通貨はどうか。ビックカメラ(3048)は17年7月に全店でビットコイン決済を導入した。現在の利用状況を聞いたところ「ピークだった17年末と比べて半分以下」(有楽町店の橋本和樹主任)という。一定の需要はあるようだがブームは去り、電子マネーやクレジットカードの利用状況とはほど遠い。

17年10月、ビットコインが使える歯科医院として取材した東京銀座シンタニ歯科口腔(こうくう)外科クリニック(東京・中央)ではどうか。

当時は100件に1件ほどビットコインでの支払いがあったというが、最近は「ここ数カ月で1件あったか、なかったか」(同院)。仮想通貨が決済手段として定着したとは、とても言えないのが現実だ。

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