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電池切れの心配は不要 体温発電のスマートウォッチ

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日経トレンディネット

自分の体温で充電できるスマートウォッチがある。米MATRIX Industriesが開発した「MATRIX PowerWatch」シリーズだ。消費カロリーや運動量など、日々のアクティビティーを記録できる。2018年のISOT(第29回 国際 文具・紙製品展)にその最新モデルが出展されていて気にはなっていたが、手に取らなかったのはひとえにその価格にある。最新モデルは4万2800円(税別)なのだ。しかし、気になる。そこで、およそ1カ月間最新モデルを体験した。

気温が低いほど発電できる

早速我が家にやって来た「MATRIX PowerWatch X」。外箱はマットな質感で高級感がある。箱から取り出し電源を入れると、今日の日付と時刻が正確に表示された。いちいち最初に設定するのは面倒なので、初めからボタン一つで使えるのは非常に助かる。

素材は航空機にも使用されているというアルミニウム合金だ。腕に着けてみると文字盤の裏がひんやりする。この部分で体温を検知し、発電する仕組みらしい。ディスプレーには皮膚温度とケース温度が表示される。この差が大きいほど発電量も増えていく。人の体温は大幅には変化しないので、基本的には外気温が低いほど発電できることになる。室内で装着したところ、皮膚温度は30度、ケース温度は29度だった。差は1度しかないが、きちんと発電できる。

腕に着けている限り体温で発電し、45分以上放置すると自動的に省エネモードになる。十分に充電されていると、放置したままでも1年以上は設定が保存されているという。つまり、仕事で毎日着けていれば、電池切れや設定解除に陥ることはない。これはなかなか心強い。

記録できるアクティビティーは4つだけ

MATRIX PowerWatch Xで管理できるアクティビティーは、歩数、消費カロリー、歩行移動距離、睡眠時間の4つだけ。スマートウォッチとしてはいささか機能不足な印象だ。例えば、走った距離を記録する「ランニングモード」はあるが、走りながら音楽を聴くことはできない。音楽を聴くためにはもう一つ別のデバイスを用意しなければならず、それなら初めからiPhoneを持っていけば済む。

となると、どうしてもiPhoneユーザーの頭をよぎるのは「Apple Watchだったら……」という思いだ。

Apple Watchならランニング用のプレイリストを聴いたり、思いついたアイデアを音声で記録したりできる。ただし、そうした機能を使えば、丸1日も電池が持たないのがデメリットだ。また、大きさや重量もApple Watchのほうが小さくて軽い。腕時計ではなくあくまでもウエアラブルデバイスとして捉えるなら、特にランニングや水泳などのワークアウトを記録したい人にとっては、小型で軽量なスマートウォッチがいいだろう。

その点、MATRIX PowerWatch Xはわりとがっしりしたデザイン。着けていて重いと感じるほどではないが、飲食店で食事をするときなどはなんとなく外すのが習慣になってきた。かといって、決して邪魔なわけではない。身に着けて1週間もたつと、ゴツめのデザインの腕時計として愛着が湧いてきた。

銭湯に行って防水機能を試してみた

そろそろ3週間がたとうというころ、ある機能を試していないことに気がついた。最新モデルでさらに性能がグレードアップした「防水機能」だ。MATRIX PowerWatch Xは200メートル防水。洗い物や外出時の雨くらいものともしないだろう。あいにく水泳の習慣はないので、防水機能を体感するために近所の銭湯に行ってみることにした。

スマートウォッチとはいえ、腕時計をしたまま湯船につかるのは初めのうちは違和感があった。しかし、お湯につけてもまったく問題ないことが分かると、そこからはほとんど気にならなくなった。せっかくなので湯船の中で皮膚温度を確かめたり、ストップウオッチで時間を計ったりしてみる。

湯船を上がってひと息ついていたら、「それ、脈とか血圧も測れるの?」とおばさまに声を掛けられた。なんでも病気のせいで毎日同じ時刻に血圧を測らないといけないらしい。「そういうもので血圧まで測れたら便利なんだけどねえ」とのこと。MATRIX Industriesの皆さん、いかがだろうか。

結論「腕時計として買いたい」

MATRIX PowerWatch Xを着けて1カ月過ごした感想は、「充電不要の新しい腕時計として買いたい」だ。スマートウォッチの機能が気にならなくなるほど、熱発電技術は魅力的だった。

まず、電池の残量を気にしなくていいのは予想以上に便利だ。スマートフォンに限らず、タブレットやワイヤレスのヘッドホンなど、充電が切れた途端ただの「荷物」になってしまうガジェットを複数持ち歩く人は少なくない。そうなると、「忘れずに充電する」か「充電器を持ち歩く」ことが必須になる。ささいなことだが、そのどちらもすっかり忘れてしまって問題ないというのはとても身軽だ。

しかも、自分の体温で発電していることがディスプレーで確認できるので、「今日は涼しいから発電量が多いな」とか「走ってきたから皮膚温度が上がってるな」など、自分と発電装置が一体になっているのを日々感じることができる。その満足感は、手動でゼンマイを巻き上げる機械式時計を愛でるのと似ている。

着け心地や見た目のデザインも、「がっしりしたデジタル時計」のほうがしっくりくる。MATRIX PowerWatch Xをつけている間は、外出先で「腕時計かっこいいね」と話しかけられることが多かった。そのたびに「これ、体温で発電するんですよ」と答えて、そこからしばらく話が盛り上がる。

新しい技術を身近なもので体感できるのは楽しい。ワークアウトの管理は他のスマートウォッチでもできるが、体温で発電する熱発電技術を体感できるのは今のところ世界でMATRIX PowerWatchシリーズだけのようだ。手に取る価値は十分にある。

(ライター 大吉紗央里)

[日経トレンディネット 2018年11月9日付の記事を再構成]

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