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スマホ写真にAI新時代 Pixel 3のスゴい技術 三井公一のスマホ写真術(第8回)

2018/12/4

グーグルのスマホPixel 3はシングルカメラでキレイにボケを作る

「AI(人工知能)」や「機械学習」がスマートフォン(スマホ)の写真を大きく進歩させようとしている。代表的なものは「ボケ」の演出だ。デュアルカメラ搭載端末でしか出せなかったその味わいを、AIによってシングルカメラでも実現できるようになった。

今回はAIで写真画質を大幅にアップしたグーグルのAndroidスマートフォン「Pixel 3」を使ってみた。ボケだけでなくズームアップや夜間撮影でも素晴らしい画質を実現した端末となっている。これからスマホを買おうと考えている人は候補に入れるといいだろう。

■デュアルカメラ以上にきれいなボケを実現

大きなセンサーを積んだ一眼カメラのような「ボケ」をスマホで味わえることは前回の講座「『後からボケ』撮影 最新iPhone・スマホで楽しむ」で紹介したが、Pixel 3は1220万画素のシングルカメラでそれを可能にしている。AIと画像処理技術で、デュアルカメラの測定による深度情報を活用したボケと同等もしくはそれを上回る表現力だ。

同じようにシングルカメラのiPhone XRもAIでボケを作る機能を持つが、今のところ被写体が人物の場合にしか対応していない。Pixel 3はどんな被写体でも対応可能なのがいい。デジタルズームしてもボケ効果を出せる点も素晴らしい。

デュアルカメラでも判定に失敗することが多い、顔と腕の間の空間がキレイにボケている

実際に撮影してみると、モデルの顔と腕の間の狭い空間など、デュアルカメラでもボケないことが多い部分もキレイにボケている。さらに前回紹介したデュアルカメラのときと同じように、撮影後にボケの量を変えたり、ピントが合う位置を変えることもできる。Pixel 3のソフトウエアはかなり優秀だ。

撮影後に「フォト」内でボケ量をコントロールできる。背景だけでなく前ボケも調整できるのがうれしいところだ。ピントの合った位置もいくらでも変更できる
いっときのAndroidスマホはカリカリにシャープで、どぎつい色再現の写真だったこともあるが、この「Pixel 3」は色のりこそ濃いが一般的な描写をしてくれると感じた

■セルフィー用に広角カメラを搭載

Pixel 3の面白いところはイン側にデュアルカメラを搭載しているところだ。800万画素で標準レンズと広角レンズを搭載している。広角レンズを使うと、大勢でのセルフィーや、背景を広く写し込んでの撮影が可能で、パーティーや旅行で役立つ機能である。

3人並んでセルフィーを撮ってみたところ、標準レンズならギリギリ収まる感じなのが、広角にすると背景もかなり入って楽に写せる。観光地などで背景もちゃんとわかるようにしたい場合や、もっと大勢でのセルフィーなどで威力を発揮しそうだ。

インカメラのデフォルト状態。3名がキッチリとフレームに収まる感じ
望遠側にズームすると自分だけを大きくクローズアップ可能だ
ワイド側にすると3名をラクラクと写すことが可能。背景も広々と入るのがうれしい

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