プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

「できる男性」は、自分の身体にフィットしたスーツを身につけています。この「フィット」したサイズ感は、立っているときにちょうど良いシルエットとなるサイズで、座るとやや苦しいくらいです。

きちんとしたスーツスタイルでいる場合、ボタンを留めたまま座れば本人は苦しいし、スーツに余計なシワもできてしまいます。ですから、座るときにはジャケットボタンを外す、というのが自然に定着した所作です。いわば常識、マナーの類いになるのです。(ただし、シングルのお話です。比較的ゆとりあるダブルに関しては、座るときも普通ボタンは外しません)

■立っているときは留め、座るときは外す

立っているときはボタンを留め、ジャケットの前を締める。座るときは外す、立つときは立ち上がりながらボタンを留める。この所作は優れたビジネスマンほど自然に身についています。正直いって女性から見て「格好いい」と素直に感じる所作です。

男性はスーツの着こなしにまつわる所作に「カッコよさ」「決まっている感じ」が表れる場合が多いです。そんなことから男性に「スーツ」という定番があることを、いつもうらやましく思います。だからこそ、こうした基本的な所作をあまり意識してこなかった方にはぜひ身につけていただきたいところです。

ただし、キャリーなどを持って移動中のときや、電車でつり革を持っているときなどは無理が出てしまいますので、ボタンは外しておいて問題ありません。

■こんなときは「意識していなかった」では通らない

では、日々のビジネスシーンで、ジャケットのボタンを留めることを意識していないとどうなるでしょうか。

日常では「何となくだらしない」印象になります。しかし、リラックスしているときは、そこまでうるさくいわれたくはないですよね。前述したように動いている際もそうです。そこは臨機応変にすればいいと思います。

しかし、きちんとした挨拶、あるいは謝罪、といったシーンでは「意識していなかった」「気づかなかった」では通りません。

謝罪の記者会見に臨んだスーツ姿の男性が頭を垂れたとたん、ネクタイがブラーンと垂れ下がる光景を、テレビで何度か目にしたことがあります。全くもって、誠意を疑われかねない残念なシーンです。

敬意や誠意を表すべき相手に正対したときに、基本的な所作が身についているかいないかでは、その先の未来に大きな差が出るかもしれません。

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丸山ゆ利絵
 ホテル西洋銀座やアークヒルズクラブなどを経て2010年、経営者などに「ふさわしい存在感」の演出方法を助言するコンサルティング会社、アテインメンツ(大阪市)を設立、代表に就任。15年、ビジネスマンに正しいスーツの着方を指南する「スーツ塾」を開講。 著書に「『一流の存在感』がある人の振る舞いのルール」(日本実業出版社)など。

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