DA PUMP、CM好感度も復活 スーモとダンスで競演
2018年10月度 CM好感度月間ランキング
CM総合研究所が発表する10月度の銘柄別CM好感度ランキングで、不動産・住宅サイト「SUUMO(スーモ)」の新CMが11位にランクインした。『U.S.A.』が大ヒットを記録しているDA PUMPが、同サイトのキャラクターであるスーモと競演。『U.S.A.』をモチーフにしたダンスと音楽が、特に若い男性の支持を集めて、スーモのCMとして最高位タイを記録した。
ミラーボールやレーザーライトが輝くステージで、「♪スモスモスモスモスモスモスーモ」と繰り返すCMソング『スーモマーチ』のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)アレンジバージョンをISSAが歌い、DA PUMPがスーモと共に『U.S.A.』のいいねダンスや、体で「S.U.U.M.O.」の文字を表現する振り付けを取り入れた「S.U.U.M.O.」ダンスを披露する。10 月5日からオンエアが始まった。
同サイトを企画運営するリクルート住まいカンパニーのNB統括本部 マーケティングユニット ブランドデザイングループの横山浩美氏によると、DA PUMPを起用した狙いは若者層へのアピール。「スーモブランドの基本戦略は、住まい探しの機会、賃貸や売買、リフォームなど様々な領域のサービスをすべて共通ブランドで展開することにより、ブランド想起率や利用率を高めることです。その中でも特に、若年層で初めて住まい探しをされる方々に利用していただくことで、その後の人生においても長く伴走する存在となりたいと考え、エントリーマーケティングにも力を入れています。そのような背景のなかで、今回は、キャラクターと楽曲(スーモマーチ)はブランドの記号として継続使用しながら、若年層の方々にも人気のDA PUMPさんを起用させていただくことで注目度を高めつつ、インパクトによる記憶の強化と、需要発生時の想起向上を目指す取り込みをさせていただきました」と言う。
CMの支持層分布を見ると、「6~12歳」「13~19歳」という10代までの男性が特に高く、次に「主婦39歳以下」が続く。『U.S.A.』でDA PUMPを知った若い世代と、2000年前後に大ブレイクした時期を知る世代の2つを中心に反響があった。
CM好感要因は「出演者・キャラクター」をトップに「音楽・サウンド」「ユーモラス」と続く。特筆すべきは6位に「ダサイけど憎めない」、8位に「時代の先端を感じた」が入っていること。CM総合研究所の関根心太郎代表は「『U.S.A.』がはやり始めたときに言われたのが『ダサかっこいい』というキーワード。それが時代の先端だという認識が今回のCMの好感度にも反映して、広く受け入れられています」と人気の理由を分析する。、
本格的な商品CMは15年ぶり
調査モニターのコメントは、「ダンスがかっこいい」「曲が頭から離れません」「一緒に踊ってみたい」と、ダンスや曲に引かれたという声が圧倒的。「今まさに旬のDA PUMP。時代にのっている」とDA PUMPの起用に注目する声も目立った。
ダンスの振り付けを担当したのはDA PUMPのKENZO。「多くの振り付け候補から、監督と厳選して今の形になりました。特に冒頭の『U.S.A.』のいいねダンスと、スーモくんのもじゃもじゃ感を表現したダンスにご注目いただければと思います」(リクルート住まいカンパニーの横山氏)という。
『NHK紅白歌合戦』への16年ぶりの出場が決まるなど、今年復活を果たして注目を浴びているDA PUMP。CM総研のデータによると、DA PUMPが本格的な商品CMに登場するのは2003年以来、実に15年ぶり。高いCM好感度をみると、CMタレントとしても見事に復活を遂げたといえそうだ。
(日経エンタテインメント! 小川仁志)
■当月オンエアCM:全2693銘柄
■東京キー5局でオンエアされたすべてのCMを対象に、関東在住の男女モニター3000人に、好きなCM・印象に残ったCMをヒントなしに自己記述してもらい、その得票数を足し上げたもの
■同商品の複数作品にオンエア・好感反応がある場合、代表作品は最もCM好感度の高い作品
■企業・銘柄名・作品名はCM総合研究所の登録名称であり、正式名称と異なる場合がある
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