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新iPad、買うなら大小どちらか 津田大介の結論

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NIKKEI STYLE

ジャーナリストの津田大介氏が気になるモノやサービスに迫る連載「津田大介のMONOサーチ」。今回は2018年11月7日に発売された新型iPad Proの11インチと12.9インチを同時に試用した。津田氏は実は今もiPad Proの愛用者。Apple Pencilと組み合わせて原稿の校正で活用しているという。「出来次第ではすぐにでも新型に買い替える」と意欲満々で臨んだ今回のレビュー。果たして津田氏の評価は?

◇  ◇  ◇

僕にとってiPad Proはすでに欠かせない存在になっている。雑誌や書籍のために書いた原稿を校正するときに、iPad Proで表示し、Apple Pencilで赤字を記入しているのだ。これなら紙の校正刷りをかばんに入れて持ち運ぶ必要もなく、どこでも推敲(すいこう)することができる。

それだけに新型iPadはとても気になっていた。

iPadはとても便利だが、原稿を書くときなどには、やはりキーボードがほしい。アップル純正のSmart Keyboardも使ってみたが、使い勝手はいまひとつだと感じた。そのため、出かけるときはiPadとノートパソコンの2台をカバンに入れていくことになる。新型iPad、そして純正キーボード「Smart Keyboard Folio」の出来次第では、これからはiPadだけ持ち歩けばいいことになるかもしれない。

今回発表されたiPad Proは、11インチと12.9インチの2種類。どちらが僕の用途に合っているかも気になるところだ。さっそく両方を使ってみた。

ホームボタンがなくなり大画面化を実現

新型を旧型と比べるとホームボタンがなくなり外枠の縁が細くなった分、本体に占める画面サイズが大きくなっている。たとえば新型の11インチを1世代前の10.5インチとサイズを比較すると本体はほぼ同じ(旧型は250.6×174.1×6.1ミリ、新型は247.6×178.5×5.9ミリ)。実際に写真や動画を見てみると数値以上に大きくなった印象を受ける。12.9インチは前モデルと画面サイズは同じだが、本体が1回りコンパクトになった(旧型は305.7×220.6×6.9ミリ、新型は280.6×214.9×5.9ミリ)。

iPad Pro単体の重量は11インチが468g、12.9インチがWi-Fi+Cellularモデルで633g。単体で持ってみると、12.9インチでも「軽いな」と驚いたほどだ。旧型に比べ薄くなったことも影響しているかもしれない。

ディスプレーは明るく、ブラウジングやスクロールなどの操作がより快適になった。僕は出張中にiPadで映画を楽しむことも多いので、スピーカーの音質が良くなったのもうれしい。スピーカーは上下4カ所についており、iPad Pro単体でも迫力のあるサウンドが楽しめる。

Apple Pencilの携帯や充電も便利に

今回の新型iPad Proで一番驚いたのが、Apple Pencilの進化だ。

新型Apple Pencilは側面を2回タッチすることでペンと消しゴムを切り替えられるなど、ジェスチャー機能が強化された。画面上に表示されたペンや消しゴムをタップする必要がないので、より直感的に操作ができる。

単体の進化も大きいが、僕が最も便利だと感じたのが、Apple PencilをiPadに固定できるようになったことだ。iPadでApple Pencilを使っている人と話をすると、Apple Pencilをどう持ち歩くかでみんな悩んでいた。マグネットで固定できるようになったのはとてもうれしい。

さらにその状態で充電が可能になったのも大きな進化だろう。Lightning端子に挿して充電する旧型に比べるとずっとスマートになっている。

気になるキーボードの重さ

純正キーボード「Smart Keyboard Folio」は、旧モデルに比べると打ちやすさが向上していて、かなりスムーズにタイピングできた。iPad Proをセットした状態で開くと自動でスリープ状態から復帰するなど、便利な機能も搭載。2段階の角度調整も可能になり、使う場所によって切り替えられるなど、前モデルより使い勝手は良くなっている。

ただ、持ち運びを考えるとキーボードをつけたときの重さが気になった。Smart Keyboard Folioをつけると、グッと重量感が増す。単体の軽さに驚いただけに、この重さは残念だった。

もう一つ残念だったのは、Windowsとの連携だ。僕は外出先からもオフィスのWindowsパソコンにリモート接続している。こうすれば出張先でもほとんどの仕事が完結できる。iPadでも試してみたが、試用期間のあいだではうまくいくようにはならなかった。もちろんすべての方法を試したわけではないし、Windowsパソコンを使っていてもリモート接続をしていない人なら問題にならないだろう。ただ、僕が新型iPadを導入した場合でも、すぐにノートパソコンを持ち運ばなくてもよくなる、というわけではなさそうだ。

12.9インチの軽さは驚きだけど

いろいろ試用してみたが、結論としては、おそらく新型を買うことになるだろう。iPad ProとApple Pencilが仕事に欠かせない僕にとって、その点に関する今回の進化は大きかった。ただし、ノートパソコンをやめてiPadだけにするのは難しいとも実感した。iPadはキーボードをつけず単体で利用し、ノートパソコンも今と同じように持ち歩くというところに落ち着きそうだ。

そうなると、問題は11インチと12.9インチのどちらを選ぶか。

前にも書いたように実際に持った12.9インチは思った以上に軽かった。出張先のホテルなどで映画を見るときは、12.9インチの大きな画面は魅力的だろう。マンガを読むときも12.9インチなら見開きページをしっかりと表示できる(縦にしてマンガを読んでいたら見開きが出てきて戸惑ったという体験は、タブレットでマンガを読んだことがある人なら誰でもあるだろう)。もちろん写真なども大画面で見たほうが迫力は出る。

ただ、持ち運んだり外出先で赤入れをしたりするには、12.9インチはやや大きい気もしている。また、縦書きの小説や文章を読もうとすると、12.9インチでは一行が長くなりすぎて自然に読めないとも感じた。軽いとはいえ、大きさがあるので、電車に乗ったときなどに片手で扱うのも不安がある。

今のところは11インチに落ち着きそうだと思っているのだが、さてどうなるか。

軽さだけを求めるならモバイルノートも

最近では、前回(記事「キーボードは電子ペーパー 津田大介YogaBook試す」)紹介した775gの「YogaBook C930(Wi-Fi版)」のように、ノートパソコンでも1kgを切る軽い製品が次々登場している。11月8日に富士通が発売した「LIFEBOOK UH-X/C3」は698g。出先で持ち運ぶデバイスに軽さを求めるなら、タブレットと並んで十分選択肢に入ってくるだろう。

一方、タブレットもスペックが上がり、動画の閲覧やブラウジングなど、ほとんどの作業はストレスなくこなせる。動画の編集などヘビーな使い方をしない限り、パソコンとの差はほとんど感じない。そういう意味では、両者の境はなくなりつつある。

今後新しいデバイスを購入するときには、重さやスペックだけでなく、用途を明確にすることが、より大切になってくるだろう。実際、新モデルを試してみて、iPad Proだけで完全に仕事が回せる人もたくさんいるのだろうと感じた。ただ僕の仕事のやり方だと、どちらかに絞るのはまだ難しいと実感したのも事実だ。

とはいうものの、荷物は軽くなってほしいと常々思っているので、僕の使い方に合った理想のオールインワンデバイス探しは今後も続けるつもりだ。「タブレット=軽い」「ノートパソコン=仕事に必須」といった従来のイメージにはとらわれず、さまざまな機種を試していきたいと思っている。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「ウェブで政治を動かす!」(朝日新書)、「動員の革命」(中公新書ラクレ)、「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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