マネー研究所

七転び八起き

「ダウの犬」戦略で高配当株に投資 長期・分散に力

2018/12/3

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はヒトシさん(41) 金融機関勤務。最近は週末にクロスバイクで多摩川沿いを走るのがブーム。

■2000年~

ヒトシさん 休むも相場

大学院生だった当時、お小遣い稼ぎの一環で株式投資を始めた。元手は数十万円ほど。マネー雑誌に載っていた銘柄を手当たり次第に買ったが、思ったように資産は増えなかった。試行錯誤を繰り返すうちに、IT(情報技術)バブルが崩壊し、痛手を食らった。株価低迷は続いたが、りそな銀行に公的資金を投入した03年5月の「りそな救済」で株価が反転。倒産リスクが小さいとみたメガバンク株を買った。金融資産は数百万円に達し、いったんポジションを手じまった。

■06年~

社会人になり、投資スタイルを短期志向から長期志向に改めた。銘柄を選別する時間が取れず、東証株価指数(TOPIX)連動型のインデックス投信と、高配当株投信を保有した。個別リスクを下げる目的でインデックス投信を、配当利回りの高い大型主力株に投資すると安定した収益が得られるという「ダウの犬」戦略に基づいて高配当株投信を買った。

■08年~

リーマン・ショックのあおりで金融資産は半減した。だがITバブル崩壊を乗り越えていたため、相場下落時は絶好の買い場だと直感した。銀行などの大型株を買ったほか、成長期待の高い米国株や中国株の投信を新たに購入した。その後、アベノミクス相場が到来し、含み益が膨らんだところで順次売却。金融資産はリーマン・ショック前の水準を上回るほどに回復し、しばらく投資から離れた。

■16年~

日銀がマイナス金利政策を導入したのをきっかけに、銀行預金の代替として投資を再開。割安な高配当株を買う戦略を続けたが、投信の信託報酬は高いと感じ、自ら高配当株を選ぶ手法に切り替えた。現在は十数銘柄に投資する。18年初からは日産自動車(7201)も保有。同社元会長のカルロス・ゴーン氏の逮捕には驚いたが、自身のポートフォリオへの影響は軽微。分散投資の大切さを痛感した。

[日経ヴェリタス2018年11月25日付]

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