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もうかる家計のつくり方

支出減らない60代夫婦、打開の鍵は妻の小遣い制 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/11/28

こうした大ざっぱな収支の推測を示すと、Oさんの妻は青ざめた表情で、こうつぶやきました。「リタイア後も収入が変わらず暮らせそうだから大丈夫と思っていたのに、こんなに苦しくなるなんて……」

■お金を甘く見た妻、変動費を中心に削減断行

妻はお金のことを全て任されていたといいます。妻に話を聞くと、家計簿を付けた経験はなく、「クレジットカード払いは、翌月の給料の中で支払えれば問題なし」との認識でした。夫の給料のほとんどを使ってしまっても、「こんなもんだ」と思い、懸命に貯蓄しようとしませんでした。お金を甘く見ていたのです。

今できるのは生活費のダウンサイジング。今の支出を減らし、将来にお金を回さなくてはなりません。Oさんの家計支出は食費、日用品代、被服費などの変動費が多いのが特徴です。変動費は気持ちに左右されがち。やる気があれば削減が進みますが、飽きてしまうと簡単に元に戻るので要注意です。

変動費の代表格である食費は、外食を減らし「高くてもいいや」という食材の買い方をやめます。1週間の予算管理は「枠を決められるとやりにくい」と言うため、日用品も含めて、「使う分だけ」購入するよう意識しました。妻は洋服好きで、毎月の洋服代は4万5000円。1カ月の予算を決め、高額品が欲しければ衝動買いせず自分の小遣いと合わせるか、翌月の予算と合わせて買うようにしました。

これらの変動費項目は妻が小遣いのように自由に使っている側面があったため、妻にも小遣い制を導入します。妻は「月2万円でやってみる」と決意。夫や私たちが適宜声を掛けて継続を促しました。

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