「夕やけだんだん」で知られる、全国屈指の街歩きスポット、谷中(東京・台東)。谷中銀座商店街には近年、外国人観光客も訪れ、多国籍の人々でにぎわっています。
古くからの谷中ファンには、昔ながらの街の姿が失われたと感じる人もいるようですが、そんな谷中で今、ひそかに女性たちの人気を集めているスポットがあります。
個性的なランプを自分でつくれる体験型ショップ。そして、個性派のショップやカフェが点在する裏ストリート。谷中の新名所をご紹介します。
自分だけのトルコランプを2時間で製作
この数年、地域の人に愛された古くからの店が姿を消し、観光客に人気の店が次々とオープン。新旧の入れ替わりが激しい谷中銀座商店街でひときわ目を引くのがトルコモザイクランプ専門店の「ZAKUROらんぷ家」です。店の軒先には色とりどりの光を放つエキゾチックな大小のランプが並び、店内では机に向かって夢中で作業をする人々の姿がよく見られます。


日本初のトルコモザイクランプ専門店としてオープン。店内では自分だけのオリジナルのランプが手作りできるワークショップが毎日開催されており、若い女性を中心に連日多くの人が訪れています。
トルコモザイクランプは、トルコの伝統的な色ガラスと加工技術によって作られるランプ。日本にはないさまざまな色の板ガラスは、すべてトルコの提携工場から直輸入し、品質を確保するため日本国内でカットしています。
海外旅行の土産物としてランプを買って帰ったら、日本とは電圧や電球のサイズが合わずに点灯できなかったというケースがありますが、ここなら日本の仕様に対応しているので安心。ランプの種類はキャンドルホルダーやシーリングランプなど7種。サイズが選べるものもあります。一番人気のスタンドライトのSサイズなら体験費用は4860円、製作時間は2時間程度。

デザインは、店内のランプや店で用意してくれるひな形を参考にしてもよし、オリジナルデザインでもよし。使用するグラスパーツのセレクトや組み合わせも自由です。まずメインの絵柄を机の上でデザインし、それに従ってのりが塗られたガラス面にパーツを貼り付けていきます。すべてのパーツを貼り終えたら、隙間をビーズで埋めます。
最終のコーティング仕上げはのりが乾いてから店で行うため、ランプは後日引き取りに行くか、宅配で届けられます。体験は平日なら飛び込みで可能な場合もありますが、混み合う土日、祝日などは予約するとよいでしょう。
ZAKUROらんぷ家の並びにはトルコモザイクランプを販売するショップ、夕やけだんだんの前には系列店のレストラン ザクロがあります。テレビにもよく登場するこのレストランは、イランやトルコなどのエスニックな料理やベリーダンス、水たばこも楽しめます。天井を彩る、トルコモザイクランプを使った豪華なシャンデリアも見もの。おひとりさまなら気軽に立ち寄れるランチがおすすめです。
(注)秋葉原にある「らんぷ家」は、ZAKUROらんぷ家とは無関係です。運営や内容も異なります。