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本×宿で浸る非日常 ブックホテルでお好みセレクト

2018/12/1

箱根本箱の1万2000冊の本はどれでも購入できる

新しい本と出会い、その本を読みながら眠りに落ちる――。様々なジャンルの本であふれた宿泊施設「ブックホテル」が注目を集めている。時を忘れて自分だけの本の世界に没入したり、本を通して他の宿泊客と交流したり、それぞれの楽しみ方がある。

■図書館に泊まっているよう

神奈川県箱根町のブックホテル「箱根本箱」。「図書館に泊まっているようで楽しい」と笑顔を見せるのは、千葉県から訪れた会社員の成嶋俊理さん(27)。旅行雑誌で見つけて興味を持ち、宿泊は初めてという。

普段は写真集やエッセーを好む成嶋さんが見つけた本は愛媛県八幡浜市が出版した「真穴みかん」。みかんの持つ魅力や栽培に携わる人々の暮らしを伝える写真集だ。

箱根本箱は、雑誌「自遊人」を刊行する自遊人(新潟県南魚沼市)が監修・運営する「泊まれる本屋」だ。書籍流通大手の日本出版販売(日販)の保養所「あしかり」を改修し、8月に開業した。

箱根本箱の特徴は約1万2000冊の蔵書。気に入った本は購入することもできる。本選びは、書籍を使ったイベントを企画する日販のYOURS BOOK STOREチームが担当。箱根本箱の窪田美穂支配人は「衣・食・住・遊・休・知のテーマを中心に幅広いジャンルの本をそろえた」と話す。小説家や俳優といった著名人37人がセレクトした「あの人の本箱」のコーナーもある。

読書環境にはこだわった。1、2階にラウンジがあるほか、隠れ家のような個室もある。本棚の中に設置された椅子や読書スペースもあり、「非日常的な読書の時間を楽しめる」(窪田支配人)。一人で静かに本を読む人が多く、グループで訪れた客たちもそれぞれ読書に没頭しているという。

リゾート気分の演出も忘れていない。18ある客室には温泉露天風呂を完備。ハンモックや和室のある部屋もある。大浴場では近隣の強羅温泉の源泉から引いた湯が楽しめ、併設レストランではオーガニックな食材を使った自然派のイタリア料理を提供する。

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