タクシー業界でキャッシュレス決済への対応が進んできています。クレジットカードや電子マネー、コード決済で運賃を払える機会が増え、ポイントをためやすくなっています。さらに最近目立つのが「配車アプリ」を使ったクレカ決済です。クレカ情報をアプリに登録してタクシーを利用すると決済手続きが自動で終わり、クレカのポイントを獲得できます。
例えば日本交通、トヨタ自動車などが出資するジャパンタクシー(東京・千代田)は「JapanTaxi」というアプリを提供しています。中国の配車大手の滴滴出行とソフトバンクが手を組んだDiDiモビリティジャパンは大阪府や京都府などでサービスを始め、金・土曜日は初乗り料金を無料とするキャンペーンを実施しています。米ウーバーテクノロジーズは日本でタクシー会社と提携しており、筆者もよく利用します。

配車アプリは一般に、登録画面でクレカ情報や電話番号などの入力を求められます。タクシーを利用するときは画面上の地図で乗車したい位置や行きたい場所を指定。付近を走行していて迎えにきたタクシーに乗って目的地に着き、降車する際に登録済みのクレカから運賃が支払われます。
カードを運転手に渡したり暗証番号を入力したりする必要はなく気楽にクレカのポイントをためられます。JapanTaxiやウーバーは時間を指定する予約機能もあります。アプリによって料金の目安が事前に分かったり移動した経路が表示されたりします。
海外旅行先で使えるアプリもあります。必要な情報はアプリで入力するので現地の言葉を話せなくても大丈夫。チップとして払う分を入力できる場合もあります。タクシー利用者にとって配車アプリは便利でお得なサービスです。

[NIKKEIプラス1 2018年11月24日付]