香取慎吾CMで日本攻略 BMWマーケターが紡ぐ物語BMW日本法人 井上朋子氏

「動画の再生回数は360万回に上り、ツイッターのリツイート数などをみても、これまでとは桁違いの大きな反響がありました。最後の約20秒を切り取ってテレビCMに仕立てるという新しい試みにも挑戦しました。宣伝費用としては、テレビ向け全体で半分強を占めましたが、SNSにはSNSの良さがあると感じます」

BMWの「ブランド・フレンド」になり、「X2」と並ぶ香取慎吾さん=BMW日本法人提供

「お客様から『これまで国産車しか検討していなかったけど、香取さんの動画を見て、BMWも視野に入れます』という声ももらいました。国産車に乗ってきたけれど、輸入車に憧れはあるというような人に、香取さんが語りかけてくれたらいいなと思い、実際にそうできたのかなと思っています」

香取さん起用、女性に響いた?

――メッセージは若い層に届きましたか。

「車自体は売れていますが、ディーラーには『もっと飛んでもよかった』という声があるようです。普段こういうことをやらないので、期待値が大変高かったのでしょう。X2は、諸費用などを入れると500万~600万円の買い物になりますから、やはり若い人には手が届かなかったということもありました」

「一方で女性客は増えました。通常は顧客の9割以上が男性ですが、X2の場合は女性比率が15%程度だったそうです。女性をターゲットとした戦略も視野に入れていこうと思っています。家族で買う場合、決めるのは奥さんというケースも多いですから」

――SNSといえば、インフルエンサーの役割が注目されています。

「何でもインフルエンサーを使えばいいとは思っていませんが、車に関していうと、エンジンなどの技術や製品の良さなどの難しいトピックスを世の中にわかりやすく伝えられるメリットがあると思います。メルセデスベンツ日本法人は、タレントの相葉雅紀さんをCMなどに起用して安全性能という難しい技術についての訴求をしていますよね」

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