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セレブ気分を満喫 映画『マダムのおかしな晩餐会』

恋する映画(8)お金では買えない人生の喜び

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NIKKEI STYLE

女性たちにとって憧れるものといえば、夢のようなセレブな生活。「一度は豪華絢爛(けんらん)なパーティーに参加してみたい!」と思う人も多いのでは? そこでご紹介したいのは、普段は見ることができないセレブ界の気分を味わえるオススメの映画『マダムのおかしな晩餐(ばんさん)会』です。

セレブたちが開催する晩餐会の実態とは?

本作の中心となるのは2人の女性ですが、まず1人目は、妻子のいた資産家と略奪婚し、「マダム」として優雅な暮らしを送るアン。そして2人目は、アンに雇われているスペイン人メイドのマリアです。一見、正反対の立場にいる2人ですが、そんな彼女たちによって、「セレブ界の裏側」と「本当の幸せ」があぶり出されていきます。

まず、誰もが思わず見入ってしまうポイントといえば、セレブたちが繰り広げる晩餐会の様子。約20分にもわたるシーンだけに、技術的にも監督をはじめスタッフはかなり苦労を重ねて作ったそうですが、それだけにまるで一緒に参加しているかのような臨場感を味わうことができます。そこで飛び交ううわべだけの会話や見え隠れする皮肉が込められたジョークなど、愛憎入り乱れた人間関係を垣間見ることができるのは、興味深いところです。

さらに、女性たちの目を引くのは、セレブたちのコーディネート。ブランドもので埋め尽くされたアンの衣装部屋はもちろん、専属のヘアメークとともに仕上げるパーティーファッションから休日のカジュアルなファッションまで、まねしたくなるものばかりです。そんなファッショナブルな着こなしに花を添えてくれるのは、何と言ってもパリの街並み。おしゃれなフレンチ・ビストロや古き良き時代の映画館、パレ・ロワイヤルにある「ビュランの円柱」と呼ばれる現代アート、そしてセーヌ川のほとりまでさまざまな景色を楽しむことができます。

実力派女優たちの演技バトルも見逃せない

と、すでに見どころ満載の本作ですが、物語をより魅力的に輝かせている存在として欠かせないのは、次々に登場する個性豊かなキャラクターを見事に演じている豪華俳優陣たちです。

なかでもアンを演じるのは、オーストラリア人女優のトニ・コレット。今年は、『500ページの夢の束』や『ヘレディタリー/継承』というハートフルストーリーからホラー、そして本作のロマンチック・コメディーまで、幅広い出演作が日本でも公開されているところです。実力派として知られている彼女ですが、今回もそのカメレオンぶりを存分に発揮しています。

そして、目が離せないのがメイド役のスペイン人女優ロッシ・デ・パルマ。スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の常連でもありますが、個性的な顔立ちと雰囲気は、スクリーンでも強烈な存在感を放っており、思わずくぎ付けに。「恋の魔法」によって、徐々に見た目も中身も変わっていく様を絶妙に演じ、同じ女性としても一番親しみの湧く人物となっています。

今回、監督・原案・脚本を務めたのは、アマンダ・ステール監督。フランス政府から芸術文化勲章を受章したこともある著名な女性作家でもありますが、だからこそさすがの人間観察眼とストーリーテリング力といえます。ちなみに、監督自身も父親が裕福な女性と結婚したことによって、本作で描かれているお金と虚栄心にとらわれたセレブの生活を10代から体験していたのだとか。それだけに、パーティーのシーンで交わされる会話のほとんどは、監督が実際に参加したパーティーで聞いた会話。セレブたちのリアルを体感することができそうです。

女性たちの生き方から人生を楽しむための秘訣を学ぶ

監督いわく、「この映画はおとぎ話に対する風刺のつもり」とのことですが、根底にある「階級格差」は100年後も続いている問題であると指摘。とはいえ、「自分の属する世界に縛られている私たちにとって、そこから抜け出すのは人生でもっとも難しいことのひとつではあるものの、抜け出したところで幸せになるとは限らない」とも付け加えています。

何不自由ないアンがのぞかせる満たされない表情の一方で、お金では買えない人生の喜びを少しずつ見いだしていくマリアという2人の女性の姿は、「自由とは?」「幸せとは?」という「人生の疑問」にヒントを与えてくれるはず。ラストは人によって感じ方が分かれるところでもあるだけに、気兼ねない女友達とワイン片手に語り合ってみては?

『マダムのおかしな晩餐会』

監督:アマンダ・ステール
出演:トニ・コレット、ハーヴェイ・カイテル、ロッシ・デ・パルマほか
配給:キノフィルムズ
11月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

【ストーリー】
パリへと越してきた裕福なアメリカ人夫婦のアンとボブ。ある日、セレブな友人を招待して豪華なディナーを企画するものの、ある手違いによって出席者の数が13人になってしまう。西洋では「不吉な数」とされているため、主催者であるアンは、急きょスペイン人メイドのマリアを「ミステリアスなレディー」として出席させる。マリアはワインを飲みすぎてお下品なジョークを連発してしまうが、それを見た英国紳士がなんとマリアにひとめぼれ。いまさら真実を明かせないアンとマリアの運命は思わぬ方向へと進んでいくことに……。

(ライター 志村昌美)

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