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拡大する男性コスメ市場 インスタ映えする肌がほしい

2018/11/27

男性用カミソリと化粧水や乳液が同じ売り場に(東京都新宿区のスギ薬局高田馬場店)

肌や髪のケア、体臭の対策に関心を持つ男性が増え、男性用コスメティック(化粧品)の売り上げが伸びています。

調査会社の富士経済(東京・中央)によると2018年の男性コスメ市場は1175億円となり、昨年に比べ約2%、10年前の08年に比べると約22%増える見込みです。けん引役はフェースケアとボディーケア製品で、10年前に比べ売り上げがそれぞれ1.5倍、3.5倍に増えそうです。今後も好調を維持し、20年には全体で1191億円まで増えると予測しています。

同社の檜山美珠希氏は様々な要因を挙げています。職場の変化はその一つです。女性の社会進出が進むなかで、各年代の男性が体臭対策やスキンケアを意識するようになったとみています。加えて、2年ほど前から「ジェンダーレス」がファッションやライフスタイルのキーワードとなり、美容に関心を持つ男性が急増しています。写真を共有するインスタグラムが浸透し、若年層の男性を中心にスキンケアに対する関心が高まっている影響もあるようです。

成長市場を狙う動きも活発になってきました。男性用カミソリ大手のシック・ジャパン(東京・品川)は10月、男性向けスキンケアシリーズ「シック ハイドロ」を発売しました。全国のドラッグストアや量販店では、ひげそり前の洗顔剤、ひげそり後の化粧水と乳液がカミソリと同じ売り場に並んでいます。同社は男性スキンケア事業をカミソリ事業に次ぐ成長の柱と位置づけています。

同社が9~10月に首都圏に住む20~49歳のひげそりをしている男性(618人)を対象に実施した調査では、約4割の男性がなおスキンケアをしていない一方、「毛穴が目立たないツルリとした肌」になりたいと考えている人が多い実態が明らかになりました。マーケティング統括責任者の野吾雅史氏は「顔を洗った後、カミソリでひげをそって肌の余分な角質を取り除き、水分を吸収しやすい状態にしたうえで化粧水や乳液で肌を潤すという3ステップを定着させたい。清潔感が増し、見栄えがよくなれば、自信にもつながるはず」と話しています。

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