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投信 国内株式型の流入額、10月は高水準 株価反発を見込んだ買い

2018/11/29

写真はイメージ=123RF

国内株式で運用する投資信託に資金が流入している。QUICK資産運用研究所によると、10月の国内株式型について、設定額から解約額を差し引いた資金流入額は3076億円と今年2月以来の高水準だった。海外・先進国株式型も2月以来の流入額となり、国内外の株価が急落する中、自律反発を見込んだ買いを入れた個人投資家が多かったようだ。

日経平均株価は10月2日に2万4270円と約27年ぶりの高値を付けたが、その後は世界的な株安を受けて下値模索の展開となった。下旬には2万1000円台前半まで調整し「個人は押し目買いの好機と捉えたようだ」(ニッセイ基礎研究所の前山裕亮研究員)という。

個別の投信では「日経225ノーロードオープン」(アセットマネジメントOne)や「上場インデックスファンド225」(日興アセットマネジメント)、「しんきんインデックスファンド225」(しんきんアセットマネジメント投信)など、日経平均と連動したインデックス型ファンドに指数の反発を狙った資金が流入した。

海外・先進国株式型は1435億円の流入超だった。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)など急落した米ハイテク株を主に組み入れる投信や、先端医療や人工知能(AI)などテクノロジー系に代表される米成長株を組み入れる投信が人気だった。

個別では、新規設定された「ACI先進医療インパクト投資」(野村アセットマネジメント)が資金を集めた。「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)の資金流入も目立った。

一方、海外・新興国株式型は282億円の流出超だった。引き続き、米中貿易摩擦や通貨安を背景とした新興国経済の景気減速懸念が重荷となった。

個別では「キャピタル・ニューワールド・ファンド」(キャピタル)や「ピクテ新興国インカム株式ファンド」(ピクテ投信投資顧問)などが流出超となった。

不動産投資信託(REIT)で運用する投信は国内、海外とも流出超だった。REIT型は毎月分配型が多く、金融庁が過度な分配を問題視していることから、積極的な買いを見送る雰囲気は根強い。ただ、国内REIT型は9月に流入超となるなど「解約売りは一巡してきた」(前山氏)との声が増えている。10月も国内REIT型は小幅な流出超にとどまった。

(日経QUICKニュース)

[日本経済新聞朝刊2018年11月17日付]

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