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MacBook Air、Retina搭載で第一線に復帰

西田宗千佳のデジタル未来図

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NIKKEI STYLE

2018年11月7日、アップルは同社の人気ノートパソコン「MacBook Air」の新モデルを発売した。2008年に初代モデルが登場、2010年にデザインがリニューアルされて以降、8年ぶりの大幅なモデルチェンジということもあって、注目度も高い。

ようやく登場した「今どきのMacBook Air」

10月30日にニューヨークで開かれた発表会にて、アップルのティム・クックCEOは、「MacBook Airは今のノートパソコンのデザインを形作ったもので、世界で最も愛された製品である」と語った。実際、それはその通りだろう。MacBook Airが切り開いた「アルミボディー」「性能よりも薄型化を重視」「動作時間を長くするためバッテリー容量は妥協しない」というスタイルは、大量のフォロワーを作った。それだけ魅力的でインパクトのあるデザインだったのだ。

新しいMacBook Airは、シルバー・スペースグレイ・ゴールドの3色がある点はMacBookに、指紋認証の「Touch ID」を備えている点はMacBook Proの13.3インチ版に非常に似ている。本体サイズ・キーボードなどはMacBook Proの13.3インチ版に近い。MacBook ProをAir伝統の「くさび形デザイン」で作り直した、という印象だ。液晶の周囲は今のトレンドである「狭ベゼル」設計になり、液晶サイズは13.3インチと変わらないが、きょう体の幅は約2cm、奥行きは約1.5cm小さくなった。上から見たサイズはMacBook Proの13.3インチ版とほぼ同等だ。

CPU速度はProの13.3インチ版よりやや低く、色域などのディスプレー品質も一歩劣る。その代わり重さはProの13.3インチ版の1.37kgに対して1.25kgと軽い。Airの最厚部は1.56cmと、Pro13.3インチ版の1.49cmより少し厚いが、Airはくさび形で最薄部は0.41cmしかない。

Retinaディスプレーをようやく採用

今回のMacBook Airの大きなポイントがアップルがRetinaディスプレーと呼ぶ、高解像度のディスプレーを搭載したことだ。液晶サイズは従来のものと変わらないが、解像度は1440×900ピクセルから2560×1800ピクセルへと上がっている。

アップルが最初にiPhoneでRetinaディスプレーを採用したのは2010年のiPhone 4のとき。Macの場合には、2012年のMacBook Proが最初だった。

MacBook AirでのRetinaディスプレー搭載に、なぜそれから6年もかかったのか真相は不明だが、筆者はMacBook Airが「低価格なMac」という役割も負わされていたからではないかと想像している。今回は旧型機の販売をそのまま続けることで、価格帯を上げてRetinaディスプレーの搭載を可能にしたのだろう。

性能・価格ともMacBookとMacBook Proの間

新しいMacBook Airのパフォーマンスは「MacBookよりはいいが、MacBook Proよりは劣る」というところ。特にストレージへのアクセス速度とピーク性能では、MacBook Proに劣る。しかし、プロのデザインワークやビデオ編集などでない限り、その差は致命的ではないだろう。ファンは搭載されているが動作音はほとんど聞こえず、発熱もあるが、不快ではないレベルに抑えられている。筆者が日常的に使っているMacBook Pro(13.3インチ・2016年モデル)と比較した場合、ボディーに感じる熱の量では、やはりMacBook Airの方が少なく、快適だと感じた。

価格面を見ると、MacBookより性能は高いが安く、MacBook Proに比べると安い。ただ、MacBook Proの中でも最廉価なモデルは14万2800円(税別、以下同)。MacBook Airの最廉価モデルの13万4800円と8000円しか違わない。この価格は、現在のパソコンとしては必ずしも安いわけではない。

Windowsパソコンにようやく追いついた面も

MacBook Airを、現在のパソコン全体で見たときはどうだろう?

2010年代前半において、MacBook Airは「お買い得でかっこいいパソコン」であった。特にあの当時は円高傾向が強く、日本人にとっては割安に感じられた、という要素も大きかった。

現在は、MacBook Airフォロワーといえる製品が力をつけ、むしろアップルより先に、薄くて高解像度な製品を出している。より「狭ベゼル」を実現したファーウエイの「MateBook X Pro」や革のカバーを外装に使うHPの「Spectre Folio」、特殊なヒンジを使い、より安定する2-in-1とした「VAIO A12」など、独自性の高い製品も多い。

そういう意味では、「カタチ」においては、すでにMacBook Airの独自性や優位性は失われており、さすがにちょっと遅かったし保守的なのでは……とも感じる。しかし、Macの良さはやはり「macOS」にある。高解像度への対応や細かな使い勝手、文字表示の品質などにおいて、Windowsより上と思う部分は多い。Windowsも10以降は改善が著しく、選択の基準は好みや利用環境になってくるかと思うが。

とはいえ、ようやくアップルが、13インチ・薄型パソコンにおける「2010年代後半のトレンド」に乗ってきてくれたことはMacユーザーにとっては大きな出来事である。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。

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