働く女性はレザーでかっちり きれいめリュック5選
仕事の資料やパソコン、お弁当にマイボトルと働く女性の荷物は重くなる一方です。トートバッグのような手提げタイプは手が痛くなるし、ショルダーは肩がこる……。少しでも負担を減らしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで、両肩に重さが分散して体がグッとラクになるリュック通勤がおすすめ。通勤スタイルにしっくりなじむおしゃれなリュックを、スタイリストの植村美智子さんに選んでいただきました。
オフィスファッションになじむ通勤リュックの選び方
リュックと聞くと、アウトドア用途や学生の通学向けというイメージを思い浮かべる人もいるかもしれません。でも、今は働く大人の女性向けに、アパレルブランドからもたくさんリュックが登場しています。子どもっぽくならず、いつものお仕事スタイルに違和感なく合わせられるリュック選びのポイントをチェックしていきます。
<ポイント1>素材はレザーやウールなど、いつものバッグと似ているものを選ぶ
リュックを違和感なく通勤スタイルにコーディネートするコツは、いつも使っているお仕事バッグと似た素材のリュックを選ぶこと。お仕事バッグに使われるレザーやウール、目が細かく光沢感のあるナイロンといった素材は、カジュアルにならず大人っぽい印象があるので、リュックを選ぶときもそういった素材のものにすると失敗しにくいですよ。
合成皮革(合皮)素材のリュックも多く出ていますが、テカテカしていたりシワっぽかったりする合皮は安っぽく見えるので、しっかりチェックが必要です。質感が本革に似ているものを選びましょう。また、縫製が雑だと形崩れしたり、シワが寄ったりするので、縫製も確認しましょう。
合皮は軽い上、雨でも気にせず持てるというメリットもありますが、本革に比べて角がすれたり、表面がはがれやすいというデメリットも。合皮のリュックを買うなら、お手ごろ価格のものを選んで、傷んできたら迷わず買い替えるようにしましょう。
<ポイント2>A4サイズ以上でフォルムがかっちりしたものがおすすめ
あなたが通勤で使うバッグを選ぶときに重視するのはどんなことですか? A4版の資料が入るサイズかどうかを必ずチェックするという人も多いと思います。このことからも分かるように、A4が入るサイズは仕事かばんとして大事なポイントで、そのサイズですと仕事感が出やすいとともいえます。これはリュックにも当てはまり、お財布とスマホ、ポーチくらいしか入らない小ぶりのリュックは、お仕事用には見えず、子どもっぽく見えてしまいます。厳密にA4が入るかどうかは、仕事によっては必ずしも必須条件ではないかもしれませんが、通勤スタイルにマッチするリュックとしては大事な要件だといえます。
デザイン面で言うと、フォルムがはっきりせず、クタッとしたものはどうしてもカジュアルでくだけた印象になるので、直線的でかっちりしたものがおすすめです。また、ロゴなどがないシンプルなデザインで、落ち着いた色のものであることも大切です。ショルダーは少し細めを選んだほうが「大荷物を背負っています!」 という迫力が出ず、スカートにも合わせやすいですね。とはいえ、細いショルダーで肩が痛くなっては本末転倒なので、荷物の量や重さと相談して選んでください。
<ポイント3>ゴールドの金具などアクセントが効いているものがグッド
デザインや色、素材以外にもリュックの印象を決める要素があるのはご存じですか? それはリュックに使われているファスナーなどの金具。小さな面積ですが、金具がシルバーかゴールドかだけで印象は大きく変わります。リュックのデザインがシンプルであるほど金具は目立つので、選ぶときは金具までしっかりチェックを。シルバーの金具よりゴールドの金具のほうが大人っぽく見えるので、通勤に使うリュックであればゴールドの金具のものがいいと思います。ファスナーの引き手がプレートのようになっているなど、金具がアクセントとして効いているものは、シンプルなデザインでもスタイリッシュになりますよ。
理想の通勤リュックを見つけるには
シンプルで大人っぽいリュックを探すなら、いわゆるバッグ屋さんや百貨店のバッグ売り場もいいですが、アパレルブランドのショップもぜひチェックしてみてください。近ごろはバッグや靴までトータルで展開しているブランドが多く、そのブランドの服と合わせやすいデザインになっていることがほとんどです。自分がよく買うブランドのショップで探すと、普段のファッションになじむリュックが見つけやすいかもしれません。
スタイリスト植村さんがセレクト! 通勤リュック5選
ここからはスタイリストの植村さんがセレクトした、オフィスファッションに合わせやすいリュックを5点ご紹介します。3つのポイントのいずれかを満たしたリュックは、いつものお仕事スタイルを新鮮に見せてくれますよ。
人気のバンブーと柔らかな革の質感で品よく背負える
スクエアなフラップとハンドルと留め具にあしらったバンブーのバランスが絶妙。滑らかな牛革なので黒でも堅苦しくなく、高級感も漂います。背面にはファスナーが付いており、リュックの中のものが取り出しやすくて便利です。
温かみのあるツイードが秋冬コーデにぴったり
モノトーンのツイード生地と黒レザーの組み合わせがシックなリュック。金具の留め方でフォルムが変わるので、荷物の量や気分に合わせてアレンジが楽しめそうです。背面のオープンポケットやサイドのファスナーなど使い勝手も考えられています。
ダークカラーが多くなる秋冬に映えるホワイトレザー
白のリュックは、暗い色の服が多く重くなりがちな秋冬コーデのアクセントとして活躍しそう。ショルダーを付け替えれば肩掛けや斜め掛けもでき、しっかりしたハンドルでハンドバッグとしても使えます。ポケットが多く、こまごました荷物もすっきり。
牛革とのコンビでナイロンリュックを格上げ
艶感のあるナイロン生地にしなやかな牛革を組み合わせて、ナイロンならではの軽さとレザーの上品さを両立。スマートなフォルムでリュックのボリュームが抑えられていて、女性の背中にすっきり収まります。
上品な色使いで、リュックコーデが大人っぽくきまる
上品なネイビーのレザー仕様で、大人っぽい印象のリュック。使い勝手のいい2wayになっていて、ショルダーとしても使用可能です。少し丸みのあるフォルムに、タッセルのアクセントが利いています。中のポケットが充実していて、収納力も抜群のアイテム。
この人に聞きました
スタイリスト。雑誌や広告のスタイリングを手掛ける他、個人向けコーディネートサービス「Liltin'」を主宰。著書に「『今の自分』に似合う服」(地球丸)などがある。
(ライター 石河美穂)
[nikkei WOMAN Online 2018年10月18日付記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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