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なやみのとびら、著名人が解決!

妻が子供扱いします 脚本家、中園ミホさん

2018/11/22

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。NHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当

妻が何かにつけて、夫である私のことを子供扱いして困っています。「歯を磨け」とか、「トイレの電気を消し忘れている」とか、一つ一つ細かいことに注文が多すぎるのです。(東京都・男性・50代)

一言、言います。かまわれなくなったら悲劇ですよ。奥さんは気になってしょうがないのだから、さっさと歯を磨きましょうよ、トイレの電気も消しましょうよ。言われたくないなら、やればいいのです。

夫が子供みたいになってしまうという夫婦は確かにありますよね。それも愛の形? 奥さんの側に立てば、「夫が子供でしょうがないんですよ」というのはのろけかな。子供扱いされるのがなぜ嫌なのですか。尊敬されたいからですか。男の人はたいてい、一番何されたいかと聞くと、「尊敬されたい」と答えます。尊敬されたいのなら、歯を磨いて、トイレの電気を消しましょう。

歯を磨かない有名人、確かにいます。でも、奥さんは何も文句を言いません。それはお金を稼いでくるからです。普通のおじさんとは違うのです。

歯を磨くのも、トイレの電気を消すのも、当たり前のことです。私もしょっちゅう25歳の息子に同じようなことを言っています。あなたは50代でしょう。奥さんがあれこれ言ってくれるというのは幸せなことですよ。言ってくれない、言わずに諦められた夫はたくさんいます。洗濯物を別に洗われるようになって、それで定年を迎えたら離婚してくれと言われてしまう。それに比べたらよっぽどいいじゃないですか。

私が息子に「エアコンをつけたまま寝るな」とか、「早く寝ろ」とか、言ってしまうのは気になるからです。私は息子を愛していますから気になります。どうでもいい他人だったら、気にならないですからね。

あなたがまだ歯を磨いていないと、奥さんはどうしてわかるのでしょうか。奥さんがあなたを気にしてくれていること、本当に感謝したほうがいいです。奥さんの身になって考えてみてください。「なんでこの人は何十年も同じことを言っているのにやってくれないのかしら」ときっと思っているはずです。

歯磨きして、トイレの電気も消して、そのうえでまだ子供扱いをするのであれば、それは奥さんのプレイですね。子供のように扱うのが好きなのです。それなら、甘えん坊の夫になるというのも手かもしれません。

そもそもこの相談者さん、本当に困っているのかしら。のろけているだけでは。他に困っていることがないなんて、「この幸せもの!」という感じです。

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[NIKKEIプラス1 2018年11月17日付]

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