MONO TRENDY

AVフラッシュ

若い世代も親近感 最新ラジカセを聞いてみた 「年の差30」最新AV機器探訪

2018/11/26

2018年3月に発売されたCDラジカセ「TY-AK1」。80年代に東芝が展開していたオーディオブランド「Aurex」の名を冠したモデルだ。入れようとしているカセットは、1991年生まれのシンガーソングライター、mei eharaによるミックステープ

若い音楽好きの間で人気になっているカセットテープ。「アーティストがリリースするカセットを買う機会が増えてきたが、きちんと再生できる機械は持っていない」という平成生まれのライターが、興味を持ったのは東芝から発売されたCDラジカセだった。カセット全盛期に育った昭和生まれのAV評論家と開発担当者を訪ね、製品開発の背景と実際の音を聞いてみた。

◇  ◇  ◇

レコード同様、アナログメディアとしてカセットテープが再評価されている。日本では奥田民生やくるり、銀杏BOYZなどが作品をカセットテープでリリースしており、海外ではテイラー・スウィフトやJay-Zといったベテランから気鋭のアーティストまで、毎週のように新しいカセットテープが発売されている(記事「人気再燃カセットテープ ノイズや面倒くささも新しい」参照)。

一方、これだけカセットテープが発売されていても、きちんと聞ける再生機器は少ない。カセットに記されているダウンロードコードを使ってデジタルデータを入手してスマートフォンで聞いている人も多く、中には「カセットは記念品」と割り切っている人もいるかもしれない。

そんな中、2018年3月、東芝エルイートレーディングから「カセットをハイレゾ相当の高音質で楽しめる」というCDラジカセ「TY-AK1」が発売された。

TY-AK1はどんな経緯で開発されたのか。昭和生まれのオーディオ評論家と、平成生まれのライターが話を聞き、実際にその音を聞いてきた。

■メインターゲットはまだまだシニア層

小原由夫(54歳のオーディオ・ビジュアル評論家、以下、小原) 今日は東芝エルイートレーディングに来ています。

小沼理(26歳のライター、以下、小沼) 事前にホームページを見たのですが、東芝の中でもラジカセや、ラジオを担当している会社なんですね。

小原 現在市場では年間60万~70万台のラジカセが購入されていますが、そのうちの約半数が東芝の製品だそうです。中心は1万円以下の製品ということですが、今回はこちらが高音質のCDラジカセ、TY-AK1を発売したということでやってきました。商品企画を担当した事業統括部オーディオ事業部部長の堀越務さん、どうぞよろしくお願いします。

小沼 よろしくお願いします。カセットテープは僕と同世代くらいのインディーズアーティストがリリースすることも増えてきましたが、きちんと再生できる機器がなかったんですよね。そんな中での発売ということで、期待してやってきました。

堀越 そう言っていただいてありがたいのですが、実はまだ若い層のカセット人気は具体的な数字では把握できていないんです。だからTY-AK1も50代がメインターゲットです。

小沼 えっ……そうなんですか。

MONO TRENDY 新着記事

ALL CHANNEL