下げ相場を好機に 投信買い下がりで資産倍増狙うQUICK資産運用研究所 北澤千秋

写真はイメージ=PIXTA
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この秋以降、世界の株価の変動率が急速に高まっている。リーマン危機後に始まった長期上昇相場の流れが変わったのか、まだ見極めは付かないが、株価が景気の波を先取りしながら上下動を繰り返すとすれば、いずれ相場の転機はやってくる。長くて暗い下げ相場になると、多くの人は身をすくめてしまいがちだが、長期で資産運用をするなら、下落局面は安値仕込みの絶好の機会ととらえるべきだ。投資信託を使い、長期の下げ相場を生かして効率的に資産を増やす方法を考えてみた。

「上がれば買い、下がれば売り」が人の常

株式や投信で利益を上げる原則はいたってシンプルだ。価格が安いときにたくさん買って、高くなったら売ればいい。しかし多くの人は、相場が上昇すると欲が出て買いたくなり、下げると損が怖くて売りたくなる。それが人情というもので、よほどの投資経験者でもない限り、相場の急落場面や長期の下落局面で安値買いを実行するのは難しい。

感情に左右されず、下落相場を安値仕込みの好機とするにはどうすればいいか。一つの方法は、定時定額の積み立て投資のようなルールを定め、機械的に実行していくことだ。そうすれば、今は買うべきか、買わない方がいいのかとタイミングに思い悩む必要はない。ただし、投資効率を高めるためには安値でたくさん仕込んだ方がいいので、定時定額の積み立てとは違って、価格が下がったときほどたくさん買うようにしたい。

この「買い下がり投資法」ともいえる方法のルールを説明しよう。

投資を始めるのは、購入対象とする投信の基準価格が直近高値(月末値ベース)から10%下落した月の月末だ。あまり早く買い始めると安値買いにならない恐れがあり、下落率は10%とした。以後は基準価格の高値からの下落率が15%、20%、25%と5%刻みで大きくなるたびに月末に買い出動する。価格が下がっていても、下落率が節目を下回らなかった月は投資を見送る。購入を月末に限るのは、基準価格のチェックと注文の手間を月に一度で済ませたいからだ。

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