■大人仕様のパーカーはシルエット重視

スエット素材には寝間着や運動着、部屋着といったイメージが付きまとう。20代後半以降の世代は、そのようなマイナスイメージを気にするようだ。ユーザー投稿内容を見ても、「若すぎない」や「大人」といった言葉を添えて、ショップスタッフに尋ねていた。

それに対して、ショップスタッフが提案するのは、シルエットがきれいなアイテムだ。特に若者に人気のオーバーサイズではなく、あくまでレギュラーフィット。ただ、窮屈な感じではなく、ゆとりを持たせたいわゆるリラックス感のあるものだ。大人を名乗るからには、パーカーであってもシルエットに配慮する必要がありそうだ。

ヘビーウエイトに仕上げた男心をくすぐるblurhmsのパーカー。シルエットはややゆったりめのレギュラーフィットに設定。ブラウンの色目共々、大人なデザインになっている(blurhms / Wide-Wale P/O Hoodie 27,000円税込み)

■部屋着とは一線を画したおしゃれパーカー

自分で決めるよりも、プロであるショップスタッフのおすすめを聞きたい、という声は、やはりスエットパーカーにおいても多かった。

それに対して、ショップスタッフの多くが提案するのは、細部までこだわり抜かれたアイテムだ。生地はもちろん、シルエットやフード、ファスナーの形まで。部屋着や日常使い用とは一線を画した、おしゃれなパーカーが顔を並べた。

店舗によっては売り切れ、再入荷待ちのところもあるStill by handのジップパーカー。ブランドオリジナルの生地、こだわりのフードデザイン、ディテール、コンビニ用のそれにはない魅力が詰まった一着だ(Still by hand / オリジナル裏毛スエットパーカー 18,360円税込み)

文:FACY編集部 斉藤峻(https://facy.jp/)

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