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デザインと経営を橋渡し トップクリエーターの講義録 「0→1を生み出す発想の極意」など 六本木未来大学編

2018/11/17

講義録のスタイルなので、講師それぞれの語り口の違いも印象的

近年、「デザイン経営」「デザイン思考」という言葉を耳にするようになった。欧米の成長企業では一般的な経営手法とされるが、日本ではまだなじみが薄い。その原因のひとつが、経営がわかるデザイナーやデザインの考え方を身につけた経営者が少ないという現実だ。今回の書籍「0→1(ゼロトゥワン)を生み出す発想の極意」「1→10(ワントゥテン)に広げる企画の極意」は、第一線で活躍するデザイナーや経営者が、その思考法や経営とデザインをつなぐ方法などを伝授する講義録のシリーズだ。

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■第一線の講師が明かす それぞれの方法論

書籍の編者は六本木未来大学という「学校」です。東京ミッドタウン(東京・港)を舞台に、六本木を「デザイン&アートの街」にしようというWebマガジンの企画からスタート。日本にはデザインの知識や視点を学べる場が少ないという問題意識から、「デザインの本質が理解できて、経営とデザイナーをつなぐことができる」存在であるクリエーティブディレクターを育てるのを究極の目標に掲げ、2015年から講座を開いています。

講師の顔ぶれも、熊本県のPRキャラクター「くまモン」のデザインを手がけた水野学氏やドワンゴ取締役の夏野剛氏、人気漫画「バガボンド」「宇宙兄弟」などの編集に携わり、現在は漫画家や小説家のエージェント会社コルク(東京・渋谷)の社長を務める佐渡島庸平氏、ベストセラー「言葉にできるは武器になる。」を書いたコピーライターの梅田悟司氏ら、第一線で活躍する人ばかりです。本書では、2015年7月から18年9月に開いた講義から「0→1」で6つ、「1→10」で7つを選び、講師自らが加筆・修正したうえで掲載しています。

■デザインとは… 形や色を決めるだけではなかった

デザイナーといえば、製品の色や形、ロゴマークやイメージなどを設計し、意匠を決める人と思うのが一般的でしょう。デザイン経営と聞いてピンとこない人が多いのも、こうした狭い定義、固定観念が邪魔をしているようです。

デザインには、その企業や商品を深く理解した上でイメージや言葉をつくり、世の中に伝えていく方法を考え、消費者の行動を研究し、時には社内の理解を促し、ゴールを共有する方法を考え……、と多くの要素や行為が含まれています。(中略)どこか一部のみを切り出して「デザイン」と捉えている人が本当に多いのではないでしょうか。
(「0→1を生み出す発想の極意」 本編に入る前に 4ページ)

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