■<75~82歳>アプリのプログラミングを学ぶ
マイクロソフト主催の東北復興支援イベントに参加。このときに知り合った東北のIT企業社長の勧めで、シニアが楽しめるiPhoneアプリの開発を決意。Macintosh本体と教科書を買い込み、教科書の著者にメールで教えを請いつつ、背中を押したIT企業社長からもネット経由で指導を受けながら、半年でアプリを完成。
【学んだITスキル】
Ustreamを使った動画中継/Macintoshの操作/アプリのプログラミング/3D製図用ソフトの使い方
周囲のサポートでプログラミングを勉強
プログラミングの教科書を4~5冊買ってきて独習。著者にメールで連絡を取って指導も受けた。


皆のサポートで開発したiPhoneアプリ「hinadan」
ひな人形をひな壇に正しく並べるというゲーム。もともとは、シニアグループのひな祭りイベント向けに作った。このアプリが評価され、米アップルが開催する世界開発者会議「WWDC 2017」に出席することに。

■<Now!>子供に教えるために学んでいます!
今、学んでいるのは、子供にプログラミングを教えるための電子工作。キーボードとテレビをつないで使う基盤型のコンピューターで、プログラムを組むと指示通りに画面に絵を描いたり、ランプを光らせたりできる。所属団体が国のプロジェクトの協力団体になっており、あちこちで開催される教室でプログラミングを教えている。
プログラミング教室で子供に教える
「カラフルな教材と、講師が高齢女性(若宮さん)のためか、女の子がとても多いの。この間は参加者全員女の子でした」

ランプの点滅などをプログラムで制御できる「IchigoJam」という、子供向けマイコンを使った教育活動で先生役をしている。

(取材・文 日経WOMAN編集部、写真 小野さやか)
[日経ウーマン 2018年10月号の記事を再構成]