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お笑い芸人に学ぶ「愛され対話術」

部下の本音を引き出す技 「人生紙芝居」で心つかめ 人材研修コンサルタント 中北朋宏氏

2018/11/17

もちろん、表面的に褒めるだけでは、怖い上司とか気難しい上司から、うさんくさい上司へと変化するだけです。「上司の〇〇さん、最近、不気味……」と噂が立ってしまいます。

では、具体的に何に対して褒めると部下が笑い、本音を引き出せるのでしょうか?

■背景や価値観を知るための「シネマワーク」

コミュニケーションは相互関係だからこそ、互いの背景や価値観を理解し、価値観に対して褒めることが重要となります。

お笑い芸人が売れ始めると、必ずといっていいほど「地元の街をめぐる」「両親を番組に出す」「友人が昔のエピソードを語る」など、そのお笑い芸人の過去を振り返る番組が組まれます。これは過去を知ることで、その人の背景や価値観を理解でき、それが親しみや愛着といった感情を呼び起こすからです。

もちろん、企業の中ではこんな番組をつくるほどの時間もお金もかけられません。そこで、当社が企業研修などで実施しているのが「シネマワーク」とよぶ研修です。

図をご覧ください。

自分の人生を形づくっていると思われる重要な経験を映画のワンシーンのように絵で見える化し、互いに共有するのです。相手の生きてきた背景や価値観を理解し、親しみを感じることで、相手の言動の捉え方を変えるワークです。「人生紙芝居」といってもよいかもしれません。

お気付きの通り、上の絵は私の人生を形づくっている経験です。

(1)大学2年生のときに大好きな人ができたので120人のサクラを呼び、告白ライブを開催しました。見事にフラれました。

(2)大学を中退し、お笑い芸人になりました。初めて爆笑を取ったとき、100人以上が一斉に笑うと「ドカーン!!」と爆発音に聞こえました。

(3)お笑い芸人を辞めることを決断しました。初めて人生で「夢」がなくなり、何のために生きるのかを見失ってしまいました。涙が止まりませんでした。

(4)会社員人生6年を経て、株式会社俺を設立しました。「夢」がなくなり、人生を諦めかけた自分が、新たな「夢」を描き、歩み始めました。

いかがでしょうか? 稚拙な絵でお恥ずかしい限りですが、この4枚の絵を見て、説明を読んでいただくと、私という人間が以前より理解していただけたのではないでしょうか。

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