おしゃれで買い物にも便利 電動アシスト自転車5選
シティータイプ(いわゆるママチャリ)の電動アシスト自転車といえば、実用一辺倒という印象が強いかもしれないが、最近では日常生活だけでなく休日にはサイクリングなどにも使いたくなるような、おしゃれなデザインのモデルが多く発売されている。
スポーツタイプとはちがい、買い物用として使うことが多いシティータイプの自転車は、バスケット(カゴ)がはじめから付いているか後付けしやすいモデルが多く、荷物を運ぶのに便利だ。
スポーツタイプのように軽快なスピードで長距離を走るのには向かないが、バスケットに多少重いものを積んでも安定して走ることができる。お弁当やちょっとしたキャンプ道具などを載せて、のんびりとした速さで短距離のサイクリングを楽しむには最適だ。
今回は、ハンドルの高さを変えやすく、男女で共用しやすいおしゃれな実用派、バスケットの形と種類にこだわったもの、ビーチクルーザーのような遊び心あるデザインのモデルなど、注目のシティータイプ電動アシスト自転車5台を紹介する。
子乗せから街サイクリングまで ブリヂストン「イルミオ」
ブリヂストンサイクルと、雑誌『STORY』(光文社)のコラボレーションにより、2018年10月に発表された電動アシスト自転車「イルミオ」。最大の特徴は収納のしやすさ。ハンドル手前側の小さなバスケットには、携帯電話やペットボトルなどがパッと収納できて便利だ。前カゴも大きなバスケットで、大きめなトートバックやビジネスバッグも入れやすい。
さらに、車体後部にはチャイルドシート用の頑丈なつくりのダボ穴(固定のためのネジ穴)があり、チャイルドシートの代わりに大型のバスケットなどを装着すれば、軽めのキャンプ道具や食材を運んでサイクリング&バーベキューといった楽しみ方もできる。
また、ブリヂストンサイクルの独自技術「両輪駆動」が採用されていることにも注目したい。電動アシストのモーターが前輪に装備され、前から引っぱってもらうような感覚で楽にペダルがこげて、前のバスケットに重い荷物を積んだ状態でも安定して走り出せる。
さらに、ペダリングを止めて惰性で走行しているときや、左ブレーキを握ったときに自動充電がはじまる「走りながら自動充電」機能が付いているので、長い距離を電動アシストで走ることができる。
年内はトープカラーのみ、光文社の公式通販サイトと一部店舗で販売する。19年1月から一般店舗でホワイトカラーの取り扱いがはじまる予定。
男女で共用できる ベスビー「CF1 LENA」
ロードバイク・マウンテンバイク(MTB)などスポーツタイプからスタイリッシュな街乗り自転車まで、幅広い電動アシスト自転車モデルを取り扱うベスビー。ヨーロッパで人気の高い街乗りモデルの「CF1 LENA」は、電動アシストのバッテリーが車体フレームに内蔵され、一見すると電動アシスト自転車とは思えないほどの高いデザイン性が魅力。
フレームの先端と一体になったフロントライトを点灯すると、リアライトが連動して点灯するので、夜間に走るときも安全性が高い。
また、ハンドルの高さとブレーキレバーの位置を簡単に変えられるので、背の高い男性から小柄な女性まで対応しやすいところも特徴だ。
チャイルドシートを車体後部に付けられるので、最初は子乗せ用としてお母さんが使いはじめ、その後シートをはずしてハンドルの高さを上げて、お父さんの通勤用自転車として使うこともできる。子乗せシートの代わりに大型バスケットも装着できる。
前後バスケットで使い勝手抜群 ルイガノ「ASCENT mini」
「ASCENT mini」はカナダのブランド「ルイガノ」の街乗りミニベロ電動アシスト自転車。前後キャリアーが標準で装備されているため、別売りのバスケットを装着すれば大容量の荷物も運びやすく、買い物用自転車として使いやすい。
また低床設計のため、荷物を積んでいても走りを安定させやすい。フロントキャリアーの下に付いたライトは暗くなると自動で点灯し、後輪にはシリンダー錠が付いているので、防犯性も高い。
最新電動アシスト×クラシカルデザイン ヤマハ「PAS CITY-V」
電動アシスト自転車を世に生み出したヤマハのミニベロ街乗りモデル「PAS CITY-V」。細身のフレームにレトロ風のハンドルグリップやサドルで、価格以上の高級感を味わえる一台だ。
見た目はクラシカルだが、内装5段変速機を採用。上り坂だけでなく平地でも人の動きに合わせて適度なアシストが利き、シティータイプのミニベロとは思えないほど長い距離も走りやすく、休日サイクリングにも使える。
さらに、スカートやスーツでもまたぎやすいフレームデザインなので、自転車通勤用としての使い勝手もいい。
ビーチクルーザータイプ パナソニック「BP02」
「パナソニック サイクルテック」とセレクトショップの「ビームス」がコラボレーションした電動アシスト自転車「パナソニック BP02」。米国西海岸のサーファーがビーチを走るために生み出したビーチクルーザー風のデザインで、シティータイプの電動アシスト自転車とは思えない遊び心のあるスタイリッシュさが魅力。
太めのブロックタイヤ(凸凹が付いたタイヤ)と内装3段変速で、舗装されていない道も走れるので、休日に河川敷などへサイクリングに行くのも楽しい一台だ。
(ライター 星野知大)
[日経トレンディネット 2018年11月5日付の記事を再構成]
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