MONO TRENDY

私のモノ語り

GLAY TAKURO 勇気と自信くれたビンテージギター

2018/11/16

TAKUROさんと59年製のギブソンのレスポール

『HOWEVER』や『誘惑』など数々のメガヒットを放ち、様々な伝説を打ち立ててきた4人組ロックバンド、GLAY。数多くのヒットシングルの作詞作曲を手がけつつ、所属事務所の代表取締役としてバンドを導くのが、リーダーでギタリストのTAKUROさんだ。そんなTAKUROさんに勇気と自信をくれたのが、B'zの松本孝弘さんから薦められたビンテージギター(市場価格は数千万円)との出合いだったという。

◇  ◇  ◇

■購入の決断までは1カ月悩む

「1959年製のGibson(ギブソン) Les Paul(レスポール) Standardを入手したのは、5~6年ほど前です。20年来の友人である松本孝弘さんと酒を飲みながらいろんな話をするんですが、『やっぱり俺たちは芸能人とかタレントじゃなく、ギタリストなんだよね』ってところに行き着く。にもかかわらず、デビューしてからソングライティングと(リーダーとしての)バンドの取りまとめが忙しく、ロックが好きになった原点のギターを後回しにしていて、どこか後ろめたさを感じていたんです。

そんなときに松本さんから、『そろそろ本物のビンテージギターに向き合ってみたらどうか』と勧められました。戸惑いつつも心が動きましたね。ただ、ビンテージギターって、お金があるからって買えるものではないんです。いろんな人が『TAKUROが探しているらしい』と口伝えで広め、実際に探してくださる方が世界中を探してやっと見つかるかどうか。僕は松本さんの口添えもあったのでラッキーでしたね。

ある日、多くのプロギタリストに信頼されている、なじみのギターショップの方から『アメリカの片隅で見つけました。ご興味があれば連絡ください』と、画像が送られてきました。

何しろ初めての経験だったので、購入前はいろんな人からアドバイスをもらいました。決断するまでには1カ月もかかりました(笑)。3本ほど候補はあったんですが、特に心引かれたのがこれで。本来の色は赤なんですが、経年などでいい感じに退色してレモンバーストという色味になってるあたりもいいですよね」

楽器としての健康状態を気にしたという。「僕も大事に引き継ぎたいと思っています」

「特に気にしたのが、楽器としての健康状態。プロの目利きも太鼓判を押すくらい良好で、ステージで使っても堪えられると聞いて、うれしくなりました。ビンテージギターは世界中に熱狂的なコレクターがいて、いつからか投資的な価値も持つようになりましたが、僕はあくまでも楽器として使えるものを探していたんです。

今では、このギターはソロのライブでは欠かせません。ステージに1本だけしか持ち込めないときなんかは、これを真っ先に選びますよ。美術品としてめでるために収集している方からはひんしゅくを買うでしょうが(笑)。発売された59年当初は300ドル弱程度のものだったとか。先人たちが大事に弾き、守り続けてきたから今ここに奇跡のように存在している。僕もそうやって大事に引き継ぎたいと思っています。

一度若いスタッフが不注意で倒してしまったときは周囲のスタッフが凍りつきました。スタッフにプレッシャーをかけすぎないように僕は平然としたふりをしましたけどね(笑)」

本来の色は赤だが、いい感じに退色してレモンバーストという色味になっているという

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