SUITS OF THE YEAR

AIが変える日本の未来とファッション 東京大学大学院 特任准教授 松尾豊氏(下)

2018/11/18

着用のスーツは「AZABU TAILOR」。綾織りのカバートクロスを用いた3ピースは一見クラシックだが、実は軽量で、ナチュラルストレッチやはっ水機能も備えた「テック」な側面も併せ持つ。艶やかな光沢感も、世界で活躍する男に相応しい。同生地を用いた3ピーススーツは7万2000円~〈オーダー価格〉/麻布テーラー(麻布テーラープレスルーム)。 着用の時計は「GRAND SEIKO」ヘリテージコレクション「SBGJ201」。67万円(セイコーウオッチお客様相談室) シャツ1万9500円〈オーダー価格〉、チーフ2500円/以上麻布テーラー、タイ1万5000円/ブルーステラ(以上麻布テーラープレスルーム)

「チャレンジを纏(まと)う=スーツ」をコンセプトに、「挑戦し続ける人」を表彰する賞として、日本経済新聞社の「NIKKEI STYLE Men's Fashion」と世界文化社の「MEN'S EX」が共同で今年新設した「スーツ・オブ・ザ・イヤー」。そのイノベーション部門の受賞者、東京大学大学院の特任准教授、松尾豊氏は人工知能(AI)研究の第一人者。前回に引き続き、松尾氏に「チャレンジ」と「装い」について聞いた。

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――AI研究の「冬の時代」といわれた時期にAIを選び、いまも日本の競争力再生のために取り組むなど、常に挑戦的です。何が原動力になっているのですか。

「自分ではそんなに変わったことをしているとは思っていません。なぜAIの研究を始めたのかというと、今こうして自らを認識している自分という主体があるわけですが、これは脳が生み出しているわけです。ただ、脳の仕組みはわかっていなくて、『なぜ自分がここにいるのか』と思っている仕組みすらわかっていないということは、すごく不思議じゃないですか」

「哲学的な問いと一緒なんです。『自分とは何か』とういことを科学的に解明したいということで、特にコンピューターをつくることでそれを分かりたいのです。脳科学者は分析して理解するのですが、分析してもわかることには限界があります。わたしはつくった方がいろいろなことがわかると思っていましたし、プログラミングには無限の可能性があると、小さいころから思っていたのです」

「AIというものが自分の興味としては一番ヒットした。わたしが大学の研究室に入ったのは1996年でしたが、当時はAI研究の『冬の時代』でした。ただ、わたしは『何でAIのような非常に面白いことをみんな研究しないのかなあ』と不思議に思っていました。30年後ぐらい、自分が生きている間にできたらいいなと思って研究をしていたのですが、意外に早くその時代が来てしまいました」

「SUITS OF THE YEAR 2018」は、「NIKKEI STYLE Men’s Fashion」と世界文化社「MEN’S EX」が共同で開催。ビジネスやスポーツ、芸術・文化など様々な分野で活躍する人を複数部門で選出し、表彰するアワードです。

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