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「目に優しい」照明 ダイソンとバルミューダが挑む

家電女優・奈津子の家電選び後輩目線

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NIKKEI STYLE

この秋、ダイソンとバルミューダから「健康を守る」という視点で開発したというデスクライトが相次いで登場した。従来のデスクライトとは何が違うのか。家電アドバイザーの資格を持つ「家電女優」の奈津子さんが2つの製品に迫る。

◇  ◇  ◇

みなさんは照明にこだわっていますか?

最近、目の健康を守ることを目的とした「照明」が注目されています。2018年秋には、ダイソンとバルミューダがそれぞれ、「目に優しい」とうたうデスクライトを発売。それだけ多くの人たちが、目に優しくない状況にいるということでしょうか。

たしかに仕事でパソコンを使うし、プライベートではスマートフォン(スマホ)を見続けているという人も少なくないはず。目の疲れってつらいですよね。私も頻繁に「目の疲れをとる」というツボを押してはいるのですが。

そんな目を酷使する時代にダイソンとバルミューダはどう対応しようとしているのか。それぞれの製品を見ていきましょう。

ダイソンは地域に合った自然光を再現

18年10月にダイソンが発売した「Dyson Lightcycle タスクライト(以下:Lightcycle)」は、世界中の衛星データから入手した情報を基に、「あらゆる場所の自然光を再現する」というユニークな照明です。

スマホアプリで位置情報から使用場所を設定することで、室内にいても使用場所の自然光に近い色合いの明かりでデスクを照らしてくれます。北半球と南半球で同時刻に使用した場合、同じ製品であっても光が異なるのです。

「人間の体は照明の加減によって体内時計が狂ってしまうという研究結果や、質の悪い照明が目だけでなく健康にも影響する恐れがあるという研究結果が出ている」というのは、ダイソンのグローバルカテゴリーディレクター、サム・バナード氏。そのため、「生活する場所と時刻に最もふさわしい光をユーザーへ提供できるように日光に合わせたライトを作った」のだそうです。

実際に、自然光を浴びられない時間が長く続いたときに、「なんだか体の調子がおかしい」という感覚に陥ったことのある人も少なくないでしょう。私も職業柄、夜中でも昼間以上に明るい照明に当たることがあって、そういう日はスタジオの外へ一歩出たときにめまいがすることもあります(明るいライトに照らされ、少しでも美しく撮影してもらってナンボの仕事ではあるのですが)。

「多くの人が家具や装飾品はこだわって選ぶのに対し、光の質には無頓着。ダイソンとしてはここの溝を埋めていきたい」(バナード氏)

Lightcycleの光を実際に感じてみると、確かに取材当日の自然光と非常に似ていたようにも思います。光が均一でパワフルなので、指紋や文字もくっきりと見えました。

ただし世界各国の日の色味を再現して楽しむ、といった使い方はできません。それができたら日本にいながらベネチアの日光を感じるなど、ロマンチックな使い方もできそうなんですけどね。

LEDの寿命は60年

従来のLEDの課題は、蓄積した熱が内部の電子回路にダメージを与えてしまうことでした。そのため、一般的なLED照明はたくさんのLED素子を並べて配置することで放熱しやすいようにしているのですが、そうすると複数の影ができてしまうという問題があります。Lightcycleは独自の「ヒートパイプテクノロジー」でLEDを効率的に冷却するため、大型LEDを搭載することが可能になりました。

効率的に冷却されることで寿命も延びたそうです。なんと、最長60年間も光の質を保てるのだとか。唐突に「寿命が60年」と言われても、ちょっとイメージしづらいですが(その頃、私は89歳です……)。

スマホ向けの専用アプリを使えば、スライドするだけで明るさや色温度のカスタムもできます。また、「学習」「リラックス」「作業」「ブースト」など、目的に合わせたモードも選択可能。個人的にはUSB充電器を搭載しているため、スマホなどの充電ができるところと、人感センサーで2分間人を検知しないと減光する省エネ性も魅力に感じました。

実勢価格は6万4000円と高価ですが、目への優しさと生活リズムを崩さないで暮らせるというメリットを、「体への投資」と考えるなら、購入を検討してもいいのではないかと思いますね。

バルミューダは「子供の目を守る」

18年10月にバルミューダが発売したのは「BALMUDA The Light(以下:ザ・ライト)」。こちらは「子供たちの目を守る」ことを目的として作られたデスクライトです。

文部科学省の2017年度学校保健統計調査によると、裸眼の視力「1.0未満」の小学生の割合が32.5%と過去最高を更新しました。バルミューダによると「これはスマホやタブレットなどのブルーライトを含んだ光を長時間見ていることも一因として考えられる」そうです。街中で子供がスマホをいじっている光景はもう普通になってきましたもんね。

従来のデスクライトでは光が自身の頭よりも高い位置にあることから、置く場所によっては頭の影ができてしまうという問題がありました。また、一般的な照明に使われている白色LEDライトはブルーライトのピーク波長が不自然に高いことで、目に対して強い刺激を与えている場合があったり、色の再現性が低いという課題も抱えていたそうです。

この問題を解決するために、バルミューダが取り入れたのが「医療用の手術灯」。手術灯の国内シェア1位の山田医療照明と共同で、真上に照射したLEDの光を特殊なミラーで反射・コントロールする独自技術「フォワードビームテクノロジー」を開発しました。これによって離れた低い位置から光を照射しても、頭や手の影を作らない照明を生み出せたのだそうです。

ザ・ライトは医療現場や美術館などで使用されている「太陽光LED」を搭載。実際にザ・ライトの下で試し書きをしてみると、しっかりと明るいけどまぶしくないという印象でした。対象物の本来の色を再現できることから、子供の目の疲労を抑え、集中力を妨げずに使えるのだそうです。これ、私が子供の頃にも欲しかったなぁ……。

個人的に興味深かったのが、「あえて90%に留めた」というデザイン。購入後、子供たちが好きな文房具を入れて、付属のオリジナルステッカーを貼るなどして後の10%を補い、好きな形で完成品(100%のデザイン)にしてもらうことを目指したのだそうです。

ザ・ライトの直販価格は3万7000円(税別)。前述のダイソンほどではないものの、ちゅうちょせずに財布から出せる金額ではありませんね。でももし自分に子供ができたら、「長期的な目の健康と価格」をてんびんにかけて、結局出してしまいそうな気はします。

生活に密着する照明の進化に期待

一度設置してしまうと電球を交換するときくらいしか注意を払わない「照明」ですが、さまざまな技術が開発されています。天井に据え付けるタイプのシーリングライトもさまざまなメーカーがユニークな製品を発売しています。

そんな中、ターゲット層や方向性の違いはあるものの、ダイソンとバルミューダが同時に「目の健康を守る」という共通のテーマを掲げ始めたのは興味深い出来事でした。単に明るい暗いではなく、目の健康を考えて選ぶ人たちも増えていくかもしれません

奈津子
 女優・タレント。家電製品総合アドバイザー ゴールドグレード(AV情報家電)。元SDN48。特技は茶道、日舞、家電。TOKYO FM「Skyrocket Company」の「家電で快適! 生活向上委員会」コーナー(毎週火曜午後6時ごろ~)にレギュラー出演中。インスタグラムのアカウント名は「natsuko_kaden」

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