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津田大介の背中をスキャン リュックをオーダーで作る

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NIKKEI STYLE

連載「津田大介のMONOサーチ」では、津田氏が実際に手に入れて使用しているリュックを紹介してきた(記事「『あれ、すっごい軽い!』 津田大介の理想のリュック」「津田大介が仕事用リュックを新調 収納の工夫にほれた」参照)。今回取り上げるのは、一人一人の背中の形状を3D計測して作るというセミオーダーのリュック。背中にフィットするリュックを背負うことで、腰や首などにかかる負担を軽減できるというが、実際の使い心地はどうなのか。

◇  ◇  ◇

今回取材した「SEAL(シール)」は、廃棄されたタイヤチューブを縫製してカバンや財布などを作っているリサイクルをコンセプトとしたブランドだ。廃材を使うため、同じ種類のカバンでも模様などが一点一点異なり、購入した人だけの製品となる。

そんなSEALが、体への負担軽減を考えて開発したリュックが「SEAL ERGONOMIC 3D」。背中の形状を計測して作る「3Dシェル」をリュックに入れることで、正しい姿勢で背負えるようになるという。SEALのスタッフが腰痛や肩こりに悩んでおり、一人一人の体に合った負担の少ないリュックを作れないかと考えたのがきっかけだったそうだ。一人一人の背中に合わせたオリジナルのリュックを作れることに興味が湧き、早速表参道にある本店に足を運んでみた。

SEAL ERGONOMIC 3Dを作るには、店舗で3Dシェルの計測を行う必要がある。計測は、表参道本店の他に、横浜店、南堀江店(大阪市)で実施している。

計測自体は、5分程度で完了した。シャツの上から体のラインを出すサポート着を着用して、正しい姿勢に導いてくれる専用の椅子に座る。椅子に座ると、スタッフが後ろからスキャナーをかざして背中の形状をスキャン。パソコンに送られた3Dデータをもとに自分専用のシェルを作成する。3Dシェル(1万1880円)は計測後、約45日で作って自宅まで配送してくれる。

計測を終えたら、3Dシェルを入れるリュックも一緒に選ぶ。シェルが入れられるリュックは、3種類。今回は、ビジネスリュック(3万2400円)をチョイスした。ビジネスリュックの他には、LサイズとMサイズのバックパックがある(いずれも2万520円)。リュックはその場で持ち帰ることもできるが、今回は3Dシェルと一緒に配送してもらうことにして、店舗を後にした。

肩への負担を65%軽減

後日、3Dシェルとビジネスリュックが届いた。

 早速背負ってみると、背中にピッタリ密着してフィット感が心地よい。今まで使っていたリュックは、肩や首に負荷を感じやすかったが、背中全体に重みが分散されているように感じた。

僕が普段使っている、「NOMATIC TRAVEL PACK」(記事「津田大介が仕事用リュックを新調 収納の工夫にほれた」参照)も、以前紹介したように重量感を軽減してくれるが、SEAL ERGONOMIC 3Dのほうが、同じ重さでも明らかに軽く背負える。SEALによると、背中全体に負荷を分散させることで、肩への負担を約65%軽減し、正しい姿勢に導いてくれるという。

バッグ自体についても見ていこう。容量は17Lで、メインの収納スペースにはノートパソコンの他に書籍や書類も十分入る。側面にもファスナー付きのポケットが5つあるため、モバイルバッテリーやケーブル、イヤホンなどの小物も分けて収納できる。僕個人としては、移動中にモバイルバッテリーを使って充電することが多いので、ケーブルを通せる穴があるとなおよかった。2~3日程度の出張にも耐えられるNOMATIC TRAVEL PACKに入れられる量には及ばないが、日々の通勤に使うのであれば、十分な収納力だろう。

また、ブリーフケースのように使っても違和感のないデザインなので、取引先との商談の場などにリュックで行くのは気がひけると感じている人にも向いているだろう。

ただ、メインスペースのファスナーを開けて荷物を取り出すとき、縦に背負っていたリュックを横に倒す必要があった。リュックをメインとして使う人間には、縦のままでも開けやすいように工夫してくれるとうれしいだろう。

最近は、街を歩いていると、リュックを背負ったスーツ姿のビジネスマンを年齢問わずよく見かけるようになった。僕自身、肩掛けカバンで腰痛になってリュックへ変えた経緯があるように、多くの人が似たような悩みを抱えているのだろう。カバンの重さや体への負担に悩んでいるビジネスマンにとって、自分の身体に合わせて作れるオーダーメード品は、一つの解決策になると実感した。

オーダーメードがより身近に

今回、SEAL ERGONOMIC 3Dを作っていて驚いたのは計測技術の進歩だ。3D計測をして背中の形に合ったリュックを作るという発想は、メジャーで採寸をしていた時代にはなかったものだろう。こういった技術が進歩するとともに、さまざまなオーダーメード品が登場していくに違いない。

進化が進めば、計測自体もより手軽になるだろう。注目を集めた「ZOZOSUIT」のように、自宅にいながら計測ができるようになれば、店舗に足を運ぶ必要もなくなる。今後は、あらゆる部位の計測が可能になり、より多種多様なオーダーメード品が登場すると思う。どんな分野から新しいオーダーメードが登場するか。今後もその動きを見ていきたいと思う。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「ウェブで政治を動かす!」(朝日新書)、「動員の革命」(中公新書ラクレ)、「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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