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チョコ色のラブラドールは短命 皮膚や耳の病気に注意

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/11/17

ナショナルジオグラフィック日本版

チョコレート色のラブラドールレトリバーを誕生させるための交配法により、遺伝子プールが狭くなり、病気の罹患率が高くなった可能性があるという研究が発表された(PHOTOGRAPH BY MARK RAYCROFT, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)

世界の人気犬種ランキングで常に上位に入っているラブラドール・レトリバー。その中でもチョコレート色のラブラドール・レトリバーは、他と比べてかなり短命であるという研究結果が、2018年10月22日付けの犬専門の獣医学誌「Canine Genetics and Epidemiology」に発表された。これには、当の研究チームも驚いたという。

オーストラリアのシドニーと英国ロンドンの研究者らは、共同でラブラドール・レトリバーに関する3万3000件以上の英国の獣医記録を調査した。その結果、黄色や黒のラブラドールは、チョコレート色のラブラドールよりも10%ほど長生きすることがわかったという。ラブラドール全体の寿命の中央値は約12年だが、チョコレートラブラドールの場合は10.7年だった。

■色そのものではなく交配の問題か

他のラブラドールと比較すると、チョコレートのラブラドールは、特定の病気にかかりやすいという。「チョコレートのラブラドールは、黒や黄色のラブラドールよりも皮膚や耳の病気にかかる確率がはるかに高いのです」と、研究者は書いている。

色素の遺伝子が短命に関わっているというわけではなさそうだ。チョコレート色に交配させるやり方が、知らず知らずのうちに犬の健康に害を及ぼす遺伝子を受け継ぐ確率を高めてしまったのではないか、と論文の筆頭著者でシドニー大学のポール・マクグリービー氏はみる。チョコレート色は、遺伝的に潜性の特徴だ。つまり、チョコレート色の子犬を生むには、両親がともにその色を発生させる遺伝子を持っていなければならない。

「この色を目指すブリーダーは、チョコレート色の遺伝子を持つラブラドールだけを選んで交配させようとするでしょう」と、マクグリービー氏は言う。すると遺伝子プールが狭くなってしまい、その中に耳や皮膚の病気にかかりやすい遺伝子が含まれていれば、高い確率でそれを受け継ぎ、最終的には寿命にも影響を与えかねない。

例えば、チョコレートのラブラドールは、ホットスポットと呼ばれる皮膚病にかかる確率が他と比べて2倍高い。ホットスポットとは、ノミやシラミに刺されたり、毛をカットされた部分に不快感を覚えて、犬が自分で引っ掻いて炎症を起こしてしまう病気だ。

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