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大海原の星空・国立公園 豪華フェリーはイベント充実 新造船フェリーで行く船旅入門(後編)

2018/11/17

鹿児島・志布志港に到着した「さんふらわあ きりしま」。地元の人たちの生活に溶け込んでいる(写真:津田千枝)

新造船フェリーで行く船旅、前編に続いて後編は2018年9月に就航した「さんふらわあ きりしま」(大阪-鹿児島・志布志)と、香川県の直島と高松港や宇野港を結ぶ「あさひ」(18年3月就航)を紹介します。

今回、新造船「さんふらわあ きりしま」の記念すべき就航初日に乗船。下船後には、霧島周辺を観光する2泊3日の旅を計画しました。

■にっぽん丸のデザイナーが手掛けた内装

大阪南港から夕刻、さんふらわあ きりしまに乗船。16時間の船旅の後、鹿児島に翌朝到着。その後は妙見温泉(鹿児島県霧島市)に宿泊し、タクシーをチャーターして霧島かいわいの観光を楽しみました。

きりしまの内装デザインを手掛けたフラックス・デザイン代表の渡辺友之氏は、同じグループの商船三井客船「にっぽん丸」の内装も手掛けたデザイナー。船らしい「丸い窓」のデザインを船内にふんだんに取り入れています。

入り口を入ってすぐの3層吹き抜けのアトリウムからレストランにつながる「プロムナード」は、さんふらわあが目指す「交通手段からカジュアルクルーズへのシフト」がしっかり伝わるデザイン。「フェリーの内装は今までシンプルでしたが、今回の新造船では人工木材(メラミン化粧版)だけでも全体で50種類以上と、多種多様な素材を使いました」(渡辺氏)。

3層吹き抜けのアトリウム。天井のプロジェクション・マッピングは、日本籍のフェリーと客船では現在「さんふらわあさつま」と「きりしま」が搭載している
コンサートなどが行われるプロムナード。船の形をしたソファーがかわいい

フェリーのパブリックスペースの内装は、これまでは抽象的なものが多かったのですが、今回はシンプルに行き先(鹿児島)をテーマにしたそうです。アトリウムも、ところどころに飾られている絵も、レストランや展望浴場にも、鹿児島にゆかりがあるものがちりばめられています。

また、渡辺氏がこだわった点が2つあります。1つは、船の空間に入った瞬間に、別世界へと「スイッチ」が切り変わるような演出でお客様に「ワクワク感」を感じてもらうこと。2つめが、乗組員にとっても新しい船に乗ることで「キリッと元気に、輝いて仕事ができる」こと。乗組員とお客様の両方に喜んでいただける工夫をしているそうです。「モーダルシフト」などでフェリーの位置付けがより重要度を増している今の時代、乗組員にも意識を向けてデザインしたというお話は印象的でした。

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