新日本海フェリー新潟支店長の寺田光徳氏によると、海に隣接していない埼玉県、群馬県、長野県から多くの乗客が来られるそうです。確かに新幹線に乗れば新潟まではすぐですね。もちろん車やバイクが大好きな人は、愛車で海を越えて北海道旅行。2室あるウィズペットルームも、ペットと同じ部屋で泊まれて大人気だそうです。船尾にあるヘリポートがドッグランになっています。

らべんだあの一押しが「約39畳の広いスイートルーム」と「船上露天風呂」。心地よい船の振動と日本海の潮風を感じながらつかれる露天風呂は非日常感たっぷりです。らべんだあの船長、大内司氏も「毎日、空も海も見ていますが、船の中で露天風呂が一番好きです」とのこと。女性用風呂は左舷側なので、新潟発小樽行きでは天気がよければ、露天風呂につかりながらサンセットが眺められます。

日本海の潮風を感じながら入浴できる船上露天風呂(小樽到着直前、営業時間外に許可を得て撮影)
4室あるスイートルームはそれぞれ色やデザインが違う。こちらは002号室
スイートルームにある展望風呂。朝景色を見ながら入るお風呂は格別。洗い場にもゆとりが感じられた

バルコニー付きのスイートルームは、39畳というその広さにまずびっくり。今回はスイートに宿泊してみました。船上での広い空間はとても癒やされますし、寝心地も抜群。室内に展望風呂があるので、朝4時半に小樽に到着した後、下船時刻を6時まで延ばせる「ゆっくり下船」サービスを利用すれば、朝の景色を見ながらのお風呂も楽しめます。

スイートの他にも、靴を脱いで上がる「ステートルーム和洋室」(約10畳)や「デラックスルームA 和室」(約11畳で畳部分は6畳)は、子連れ旅には特に便利だと思います。

閑散期のシングルユースはお得

らべんだあで特におすすめなのは繁忙期(夏の約1カ月)を外した一人旅。一人で利用してもスイートやデラックスの個室に同一料金で泊まれるのです。友達との旅であっても、それぞれが個室に泊まりたい場合にもおすすめ。料金はスイートが約4万円(旅客運賃)、デラックスが2万~3万円です(ただし繁忙期の7月中旬から1カ月ほどは、一人利用は貸し切り料金として部屋代の半額が追加される)。仕事をしているとなかなか友人や家族と予定を合わせにくいので、週末や連休にフラッと一人旅で気分転換するのもいいと思います。

船上での食事も船旅の楽しみの一つ。らべんだあにはカフェ、レストラン、グリル(コース料理)があります。カフェで購入したものはテークアウトして部屋でも食べられるので、子連れ旅行や一人旅、個室の乗客に人気のようです。夏季にはデッキに屋台が出て、ジンギスカンランチ(1100円)や、生ビールなど船上ビアガーデンを楽しめます。潮風に吹かれながらのジンギスカンランチは格別でした。

レストランでは、北海道の食材を使った食事が準備されています

レストランはトレーに好きなものを取って最後にレジで会計をする方式。乗船時はちょうど「北海道フェアー」の開催中で、おいしそうなメニューが満載でした。

スイートの乗客には、コース料理を提供するグリルでの食事が乗船代に含まれています。ただ、窓のないレストランだったことと、一人旅から子連れまでいろいろな旅スタイルの乗客がいるので、今後はスイートの乗客も好きな場所で好きな料理を選べるプランがあるといいなと思いました。

アルミアイススプーンは、新潟港フェリーターミナルと船内で販売。6色展開で軽くてお手頃価格

売店はまるで船上アンテナショップのよう。新日本海フェリーの各寄港地からの商品がたくさん並んでいました。私のお気に入りは「アルミアイススプーン」(700円)。自分の体温がスプーンを通じて伝わり、アイスクリームがすくいやすくなるという優れもの。お酒は、新潟の日本酒や小樽のワインなどが豊富にそろっています。おつまみと一緒に買って、部屋でゆっくり味わうのもいいですね。

繁忙期には船内でビンゴ大会、クイズラリー、手品など、いろいろなイベントも企画されています。

アトリウムでにぎやかに行われていたジャグリングのイベント
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