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グーグル「Pixel 3」 AIでユニークなカメラの操作性

佐野正弘のモバイル最前線

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NIKKEI STYLE

グーグルが2018年11月、約3年ぶりに日本市場向けにスマートフォン(スマホ)「Pixel 3/3 XL」を発売した。SIMフリー版をグーグルが直接販売するだけでなく、NTTドコモソフトバンクも販売している。ソフトバンクはテレビCMや販売開始のセレモニーを開催するなどプロモーションも積極的で、注目を集めている。

Pixelシリーズは最新のAndroid OSが利用できるだけでなく、音声アシスタントの「Googleアシスタント」や決済サービスの「Google Pay」など、グーグルが提供する生活に直結したサービスが利用できることが大きな特徴となっている。

以前はこれらのサービスが日本で利用できなかったので、Pixelの旧モデルも販売されなかった。しかしGoogleアシスタントが2017年、Google Payが2018年に日本でサービスを開始したことで、日本でもPixel 3/3 XLが発売されたのである。なお日本でのGoogle Payは「Suica」「楽天Edy」など、非接触決済のFeliCaをベースとした電子マネーを用いていることから、日本版のPixel 3/3 XLはFeliCaを搭載した、独自仕様となっている。

カメラにグーグルの技術を用いた便利機能

両機種とも、チップセットにはハイエンドモデルに多く搭載されているクアルコムの「Snapdragon 845」を採用。メモリは4GBと、基本性能面ではかなり高い部類に入る。なおストレージの容量は64GBまたは128GBのいずれかを選ぶ形となる。

Pixel 3とPixel 3 XLの違いの一つはディスプレーだ。共に有機ELを採用した見やすいディスプレーだが、前者は片手で持ちやすい5.5インチ、後者は大画面の6.3インチと、サイズが異なる。またPixel 3 XLは画面上部を切り欠いたノッチがあるが、Pixel 3はノッチがない。

そしてもう一つの違いはバッテリー容量で、Pixel 3が2915mAh、Pixel 3 XLが3430mAhと、サイズが大きい分後者の方が大きくなっている。

特にグーグルが力を入れた機能がカメラである。メインカメラが1220万画素、フロントカメラが800万画素を2つと、画素数だけで見れば特筆するほどではない。だがソフトウエアに大きな特徴があるのだ。

その一つが「Googleレンズ」である。これはカメラで映し出した被写体が何であるかを調べて教えてくれるというもの。同様の機能を実現するスマホは過去にもいくつか存在したが、グーグルが持つAI技術を活用することで、高い精度で認識してくれる。さまざまな物や建物、動物や植物などを判別するだけでなく、文字を撮影するとそれをテキストに変換し、意味を調べたり、翻訳したりすることも可能だ。

もう一つは「Playground」という機能。こちらはAR技術を活用し、現実空間にさまざまなキャラクターを登場させ、一緒に写真撮影ができるというもの。単にキャラクターが現れるだけでなく、顔認識技術を用いることで、人の表情に応じてキャラクターの表情が変化するなど、高度な表現を実現しているのが特徴だ。

撮影面でもグーグルの技術は発揮されている。メインカメラは1つだけにもかかわらず、AI技術を活用して被写体と背景を分離し、一眼レフカメラで撮影したようなボケ味のある写真の撮影を可能にしてくれるし、シャッターを押す前の写真も撮影し、ベストな写真を提案することで撮影時の失敗を減らす「トップショット」機能なども実現している。

最新の「Android 9 Pie」がいち早く使える

Pixel 3/3 XLはAndroidの最新バージョンである「Android 9 Pie」がいち早く利用できるのも特徴だ。

Android 9 Pieはインターフェースが大幅に刷新されており、ホームボタンを上にスワイプしてアプリを切り替え、さらにもう一度スワイプしてアプリの一覧を表示するなど、「iPhone X」に近いスワイプ主体の操作が取り入れられている。従来のAndroidの操作になじんでいる人はやや戸惑うかもしれないが、ナビゲーションバーがない分画面を広く利用できるなどのメリットがある。

またPixel 3/3 XL独自の機能として、側面を握ってGoogleアシスタントを起動できる「アクティブエッジ」という機能が搭載されている。「OK、グーグル」と話しかける必要なく、スリープ状態からでもGoogleアシスタントを呼び出せることから、Googleアシスタントの利用頻度が多い人にとっては便利だ。

一方で弱点と感じるのは価格だ。Pixel 3は9万5000円、Pixel 3 XLは11万9000円からと高額な値段設定になっている。以前のGoogleのスマホ「Nexus」シリーズが比較的安価な価格設定で人気を博したことを考えると、残念に感じてしまう。

また比較的近い価格帯となる「iPhone XS」「iPhone XS Max」などと比べた場合、生体認証が背面のセンサーを用いた一般的な指紋認証のみで、顔認証が用意されていない点も惜しいと感じる。最近ではOPPOの「Find X」など、AndroidスマホでもiPhone Xなどと同様、顔を立体的に認識して高いセキュリティーの顔認証を実現する機種が出てきているだけに、先進性を追求するなら生体認証でも何らかの新機軸が欲しかったというのが正直なところだ。

そうした物足りなさがあるとはいえ、Pixel 3/3 XLはグーグルの高い技術を実感でき、最新のAndroid OSをいち早く利用できるメリットもある。それに加えてFeliCaによる決済も利用できるなど、iPhoneや他のAndroidスマホから乗り換える上でも不足ない十分な機能を備えていることから、購入して損はない端末だろう。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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