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仕事も育児も諦めない 女性部長の保活・復職のリアル

日経DUAL

2018/11/22

産休・育休中から復帰すると仕事と育児の両方が一気に降りかかってくる(写真はイメージ=PIXTA)
日経DUAL

子どもが生まれるまでは、仕事に目いっぱい没頭できた。産休・育休中は、育児に専念することができた。それが……いざ仕事復帰をすると、仕事と育児の両方が日々降りかかってくる。時間は同じ、一日24時間。どちらも大事、どちらも最優先。そんなとき、皆さんは何を選び、何を諦めているのでしょうか。バリバリでもゆるゆるでもない働き方のワーママに、リアルな体験、心の内を語ってもらいました。

◇  ◇  ◇

お話を聞いたのは渋谷区在住の日根さん。日根さんは東証一部上場企業の管理職として、産育休と仕事復帰を経験。やっと見つけた保育園に子どもを通わせてみたら不安を覚え、育休を延長して再度、保活をするという選択もしました。管理職ならではの悩み、時短のための思い切った決断など、日根さんが感じてきた「もやもや」と「夢」を紹介します。

日根麻綾さん
【ワーママ】日根麻綾さん
年齢:37歳
業種(職種):エムティーアイ ルナルナ事業部 事業部長
住まい:渋谷区
子どもの年齢:2歳
仕事と育児をしていくために、私が選んだもの、諦めたもの
【選んだもの】育児と仕事、どちらかも「諦めない」こと。通勤時間を無くすなどしてどちらも全力で
【諦めたもの】夫と二人で遊びに行く時間、「インスタ映え」育児

■産休・育休中も事業部長を交代したくなかった

大学を卒業し、商社にSEとして入社しました。高学歴の男性ばかりのなかで、一人でピンクの靴で出社したりしていて、かなり浮いた存在だったと思います。大きな会社だったので「駒のなかの駒」という感じでした。もう少し経営が見える規模で、できればIT業界で働きたいと思い、転職先を探しました。そして入ったのが今の会社です。

仕事はとてもやりがいがあり、時間を忘れて働いたり、飲み会に出たりしていました。このころサーフィンに打ち込んでいたので江の島に一人暮らしをしていましたが、週の半分ほどは終電を逃して帰宅できなかったので、会社のすぐ近くに引っ越しました。他にも友達と遊んだり、楽しいことが大好きで、一日が36時間あったらいいのにと本気で思っていました。

結婚は「縁があれば」くらいに考えていたのですが、付き合って4年ほどで今の夫と結婚しました。私は子どもができるまでは事実婚でもいいかなと考えていたのですが、夫と話し合って入籍することに。幸いなことに、すぐ子どもにも恵まれました。

妊娠が分かったとき、管理職として働いていました。部下を含めて周りにママ社員は何人かいて、育休をしっかり取って時短勤務で復帰して……というケースがほとんどだったのですが、管理職で出産、復帰した社員はまだいませんでした。そのような背景もあり、事業部長として産休に入るべきか、役職を降りるべきか、その場合は後任をどうするのか、いつ復帰するのか……など一人で悩みに悩んだ妊娠初期でした。

結局、事業部長のまま産休・育休に入りました。事業にとても思い入れが強く、まだやりたいことがたくさんあって……。復帰したときに、違う部署から今の部署の活躍を見るのは、ちょっと耐えられないかなと思ったのです。妊娠報告をまず社長にして、そのときに早期復帰するから事業部長を続けたいということも伝えました。社長は「やりたいようにやればいい。それに必要なサポートは全部、人事部に言って、制度をつくってもらうように」と言ってくれました。それが後の人のためにもなるから、と。この一言がすごく心強かったです。

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