日本経済新聞社は7日、2018年「スーツ・オブ・ザ・イヤー」の授賞式を東京都内で開いた。ビジネス部門の沢田貴司ファミリーマート社長ら5人を表彰した。
「チャレンジを纏(まと)う=スーツ」をコンセプトに今年新設した賞で、挑戦し続ける人に贈る。日経電子版「NIKKEI STYLE Men's Fashion」と世界文化社の男性ファッション誌「MEN'S EX」の共催。
「ビジネス」は企業価値の向上などで顕著な功績をあげるなどした人、「イノベーション」は新たなアイデアで社会に変化をもたらすなどした人、それに「スポーツ」「アート&カルチャー」の4部門で選出した。
各部門の他の受賞者は次の通り。▽ビジネス フォリオ社長、甲斐真一郎氏▽イノベーション 東京大学特任准教授、松尾豊氏▽スポーツ 水泳選手、萩野公介氏▽アート&カルチャー 俳優、田中圭氏
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沢田氏は徹底した現場第一主義で新生ファミリーマートをけん引。甲斐氏は独立系オンライン証券会社を立ち上げた。松尾氏は日本のAI(人工知能)研究の第一人者。萩野氏はリオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレーの金メダリスト、田中氏はテレビや映画で活躍中だ。
沢田氏は「照れくさいです」と受賞の弁を述べた上で、当日着ていたワイシャツが帝人のグループ企業とファミマの共同開発商品と公表。「この秋から発売開始し、価格は2980円(税込み)。ストレッチもきいています」とPRした。甲斐氏は「創業して間もないが、チャレンジする気持ちを忘れず金融の世界を変えていければ」と述べ、松尾氏は「AIで日本を元気にしたいとやってきた活動が評価された形でうれしい」。
一方、萩野氏は「いつも表彰されるのは水の近くなので、緊張している」と照れ笑いを浮かべ、普段、スーツ姿での役柄が多い田中氏は「スーツは大事な相棒」とインタビューに応じた。
授賞式後のパーティーであいさつした伊藤忠商事の岡藤正広会長は、プロゴルファーのタイガーウッズが一緒にラウンド後、スーツに着替えてきた逸話を披露。この日の受賞者の顔ぶれにも触れ「スーツは(ビジネスマンに限ったものではなく)普遍。次回は是非、(式に)登壇したい」と話し、会場を沸かせた。