配偶者控除額、夫と妻の所得で判定 年末調整の変更点ファイナンシャルプランナー 風呂内亜矢

まず、申告書の真ん中にある「合計所得金額の見積額の計算表」の枠を埋めていきます。ここでは自分の所得金額である「あなたの合計所得金額(見積額)」と、配偶者の所得金額である「配偶者の合計所得金額(見積額)」をそれぞれ算出します。申告書の裏面に記載されている説明を見ながら計算しますが、夫婦ともに給与所得だけの場合は、【(1)給与所得】の表を参考に数字を記入します。例えば、年収130万円の妻と暮らす、年収600万円の夫が記入する場合だと、次のようになります。

●あなたの合計所得金額(見積額)

給与所得 収入金額等(a)の欄:600万円、所得金額(a)-(b)の欄:426万円

※計算は裏面の【(1)給与所得】表に従って下記のように行います※

600万円÷4(千円未満切捨て)=150万円

150万円×3.2-54万円=426万円

●配偶者の合計所得金額(見積額)

給与所得 収入金額等(a)の欄:130万円、所得金額(a)-(b)の欄:65万円

※計算は上と同様に裏面を参照して行う※

130万円-65万円=65万円

配偶者控除申告書

給与以外に、副業や不動産賃貸で収入を得ていれば、雑所得や不動産所得なども必要経費を差し引いて算出していきます。給与以外の所得も記入できるようになっており、年末調整の用紙というよりは、もはや確定申告書のフォーマットに近い印象を覚えます。

自分と配偶者のそれぞれの合計額((1)~(7)の合計額の欄)が計算できたら、自分の所得については「あなたの本年中の合計所得金額の見積額」欄に記入します。その金額が、隣の「判定」欄にある、900万円以下(A)、900万円超950万円以下(B)、950万円超1000万円以下(C)のいずれに該当するかを確認してチェックし、「区分1」欄にアルファベットを記入します。今回のケースでは(A)になります。

配偶者の所得についても「配偶者の本年中の合計所得金額の見積額」欄に記入し、その下の「判定」欄にある(1)~(4)までの数字を「区分2」欄に書きます。今回のケースで妻の年齢が40歳なら、「38万円超85万円以下」の(3)になります。

最後に、申告書の一番下にある「控除額の計算」の表で、区分1の(A)と区分2の(3)がクロスするところが配偶者控除・配偶者特別控除の金額になります。今回のケースでは「配偶者特別控除の額」に38万円と入ります。

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