心地よい職場はダメになる 繰り返す衝突が成長の源泉20代から考える出世戦略(46)

つまりこのフレームワークは、しっかりと成果を出せるチームになるには、「ぶつかりあう」ことで「ルールができる」ようにならないといけない、ということを示しているのです。

チームが成果を出せるようになるためには、それぞれの出自に限定されない、相互の信頼関係や役割認識が必要です。そのためには互いに尊重し合うよりもむしろ、主張すべきポイントを主張して、互いにぶつかり合い、その上で新たなルールを作ることが重要だとこのフレームワークは説いているのです。

ですから二つのチーム「タックル」と「イージー」を比べた時、最初からしっかり議論している前者の方がより高い成果を出せるチームになりやすい、と考えられるわけです。

逆に互いに遠慮しあったままのチームでは、やがて大きな問題に直面した際に、誰もリーダーシップをとらなかったり、互いに役割や責任を押し付け合うようになったりするようなことにもなりかねないのです。

「うまく機能している」状態はゴールではない

さてそのような段階を経てチームがうまく機能する状態になったとします。

この状態ではチームメンバー相互の信頼関係も醸成されており、役割分担も明確になっています。そして目的を共有しながら、それぞれのモチベーションも高めていけるようになっています。

ではこの「うまく機能している」状態は、いったいいつまで続くのでしょう?

タックマンのフレームワークに沿うなら、やがてチームは解散することになります。その理由は目的を達成したことであったり、環境が大きく変わって新たなチームを編成したり、あるいはそれぞれのメンバーに制約が生じたためだったりします。そしてまた新たなチームが形成され、そこで新たな規範が生まれ、新しい成果が生み出されていきます。

一時的に組成されたプロジェクトであればそれでもよいのですが、多くのチームはより長期間にわたって存続します。組織図に記載されるような部や課、室などの組織もまたチームの一つです。

となると、一度生み出された「うまく機能している」状態も、やがてほころびを見せるタイミングがありそうな気がします。

たとえば新しいメンバーが入ってきたときのことを考えてみましょう。

うまく機能しているチームには、既に確立された規範があります。新しいメンバーはその規範を学ぶことで、チームとしての成果に貢献できるようになります。

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