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天才が気持ちよく働く職場に グノシーCEOの経営術 Gunosyの竹谷祐哉CEOに聞く

2018/11/11

大学卒業時に選んだ就職先は当時、交流サイト(SNS)やゲームで急成長していたグリー。当初は高学歴の学生に人気のコンサルティング会社や投資銀行も回ったが、やはり優秀な人材が集まっており、「入社できたとしても埋もれるだろう」と考えた。グリーはベンチャーながら、上場して資金力もあり、事業を拡大していく過程で若手にも重要な仕事が回ってくるはずだと読んだ。

予想は当たり、在籍した2年半で様々な業務に関わった。サイトへの広告配信の最適化やネット広告会社の買収、海外事業の立ち上げなど。「大企業ではできない経験ができ、学ぶことは多かった」。そのうち、既存の事業を拡大するだけでなく、自分で事業をつくる側に回りたいとの思いが募る。そんなとき出合ったのがGunosyだった。

■「優秀な人材は高級食材に似ている」

自分がどんな役割を果たせば組織の価値を最大にできるか考えてきた

自分が本当に知りたい情報は検索しないとたどり着けない。そうでなく、その人の性別や年齢といった属性情報やサイトの閲覧履歴を機械が学習し、最適のニュースを届ける――。初めて福島氏ら創業メンバー3人から話を聞いたとき、このビジネスは伸びると直感した。そして、3人には事業のコアとなる技術開発に専念してもらい、自分はそれ以外の業務をすべて引き受けようと考え、転職を決めた。

ただ、Gunosyにはその後も優秀な人材が次々に入社してくる。エリートたちが才能をぶつけ合う組織をどう運営してきたのか。竹谷氏は3つの点を心掛けてきたという。

1つは相手の心理を深く理解することだ。竹谷氏は優秀な人材をキャビアや白トリュフといった高級食材に例える。「希少であり、味や香りは際立っているものの、一つの鍋にごちゃ混ぜにしてしまうと価値がなくなってしまう」。料理は素材の特性に合わせ、分量や鍋に入れるタイミング、煮る時間などを見極める。人間を相手にする場合は、「相手が何に喜びを感じ、いま何に悩んでいるかなどに気を配り、人間性を深く理解することで、最高のパフォーマンスを引き出す」。

2つ目は相手に信頼してもらうこと。能力が高い人は「すぐに競いたがる」。だから「僕はあなたと競いたいとは思っていない、あなたの人生にとってポジティブな存在なんですよと理解してもらう」ことに心を砕く。信頼関係を築ければ、お互いに無用な不安を抱かずに業務に専念できる。

3つ目は、自分がどんな役割を果たせば、組織の価値を最大限に上げられるのかを常に考えることだ。これはグリーで働いていたころから心掛けていたという。「自分はこの分野を極める」ではなく、環境に合わせて何でもこなす。それによって、優秀な人材が雑用に追われず、自分の専門分野に集中できる。

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